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お気に入りの食器が割れてしまったとき、接着剤で安全に修理する方法はないかな?考える方は多いでしょう。
この記事では、食器に使える接着剤を安全重視で選ぶ方法や、食品衛生法適合の接着剤の選び方と注意点をわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 食器に使える安全な接着剤の選び方
- 食品衛生法適合の接着剤の重要性
- 各接着剤の特徴や用途の違い
- 金継ぎとの違いや適切な修理方法
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食器用の接着剤で安全な製品を選ぶポイントと注意点
- 食品衛生法適合の接着剤なら陶器に使える
- アルテコ瞬間接着剤は食器に使える?
- エポキシ接着剤は食器に使えるか?
- アロンアルファは食器に使っても安全?
- 割れた食器に使える接着剤 おすすめ3選
食品衛生法適合の接着剤なら陶器に使える

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結論から言うと、食品衛生法に適合した接着剤を選ぶことが、食器の修理には非常に重要です。なぜなら、食品と直接触れる可能性がある部分に有害物質を含んだ接着剤を使用すると、健康被害が起こるリスクがあるからです。
まず、食品衛生法とは、日本で食品や食器に関する安全基準を定めた法律です。この法律に適合している接着剤は、食品と接触しても有害物質が溶け出さないことが試験で確認されています。選ぶ際は「食品衛生法適合」や「食品接触可」などの表示があるかを必ずチェックしましょう。
次に、陶器の修理に向いている接着剤の種類ですが、以下のように用途に応じて選ぶと安心です。
| 接着剤の種類 | 特徴 | 食品衛生法適合の例 |
|---|---|---|
| エポキシ樹脂系 | 強度が高く、耐水性・耐熱性に優れている | セメダインPX300など |
| シリコン系接着剤 | 柔軟性があり、耐熱性・耐水性もある | 一部の商品が適合 |
| 瞬間接着剤(シアノアクリレート系) | 瞬時に接着するが、熱や水に弱い場合がある | 一般的に非適合 |
このように、陶器に使用する接着剤は用途や耐久性、安全性を総合的に判断する必要があります。
注意点として、修理後の陶器は必ずしっかり乾燥させてから使用してください。乾燥が不十分だと、接着剤が溶け出す恐れがあります。特に、子どもや高齢者が使用する食器の場合、安全性にはより慎重になるべきです。
アルテコ瞬間接着剤は食器に使える?
結論から言えば、アルテコの中には食品衛生法に適合した接着剤が存在し、安全に食器へ使用できる製品もあります。ただし、すべてのアルテコ製品が適しているわけではないため、選ぶ際には注意が必要です。
まず、「食品衛生法適合」とは、食品に直接または間接的に触れる製品が安全性の基準を満たしていることを示すものです。たとえば、厚生労働省の「昭和34年厚生省告示第370号」に基づく基準に適合しているかどうかが、一つの判断基準になります。
アルテコの接着剤で、特に工業用やDIY向けの製品の多くは、食品衛生法に適合していないケースがあります。これらを食器に使用すると、有害な成分が食品に溶け出すおそれもあるため、必ず製品表示やメーカーの情報を確認することが重要です。
また、食品衛生法に適合していたとしても、修理する位置や用途によっては注意が必要です。たとえば、接着面がスープや飲み物に直接触れるような箇所は避けた方が無難です。
以下の点を確認すると安心です:
- 製品パッケージや説明に「食品衛生法適合」や「昭和34年厚生省告示第370号に準拠」と明記されているか
- 使用対象として「食器」「陶器」などが含まれているか
- 修理箇所が直接食品と接触しないか
このように、アルテコ製品であっても食品衛生法に適合しているタイプを正しく選び、使い方に注意すれば、食器の修理にも安全に活用できます。価格や知名度だけでなく、成分表示や安全性をしっかり確認することが大切です。
エポキシ接着剤は食器に使えるか?

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エポキシ接着剤は、陶器の修復に非常に適した接着剤です。食品衛生法に適合した製品であれば、食器にも安全に使えます。
エポキシ接着剤の特徴としては、接着力が非常に強く、耐熱性・耐水性にも優れている点が挙げられます。このため、マグカップやお皿のように日常的に使用する食器でも、長期間安心して使用できるのがメリットです。
ただし、すべてのエポキシ接着剤が食器に適しているわけではありません。一般的な工業用やDIY用の商品は、食品との接触を想定していないため、使用を避けるべきです。製品選びの際には、必ず以下のポイントをチェックしましょう。
- 「食品衛生法適合」と明記されているか
- 耐熱温度が100℃以上あるか(電子レンジ対応の目安)
- 使用用途に「陶器」「食器」と記載されているか
混合型のエポキシ接着剤は使用時に比率を間違えると硬化不良を起こすこともあるため、説明書をよく読み、正確に混ぜることが重要です。安全性を確保するためにも、修理後は24時間以上乾燥させてから使いましょう。
アロンアルファは食器に使っても安全?
結論から言うと、アロンアルファは一般的に家庭用として優れた接着剤ですが、食器に使う場合は注意が必要です。なぜなら、アロンアルファには「食品衛生法に適合していない」タイプが多く、直接食べ物が触れる部分に使用するのは推奨されないからです。
現在の日本で販売されているアロンアルファの多くは、瞬間的な接着力に優れており、陶器やプラスチックなど幅広い素材に対応しています。ただし、製品ごとに成分や用途が異なるため、すべてが食器に適しているとは限りません。
たとえば、器の外側のヒビに使用する分には大きな問題にはなりにくいですが、内側や飲食物が直接触れる箇所への使用は避けるべきです。また、アロンアルファには耐熱性がないため、修理後の食器を電子レンジや食洗機にかけると再度割れる危険性があります。
もしアロンアルファをどうしても使う場合は、「食器用として明記された製品」や食品衛生法適合表示があるものを選ぶようにしましょう。それがなければ、安全性の保証がなく、健康被害のリスクも否定できません。安心して使用するためには、用途に合った専用の接着剤を選ぶのが最善です。
割れた食器に使える接着剤 おすすめ3選
割れた食器を修理する際に重要なのは、「強力に接着できること」だけでなく、「安全に使用できるか」「見た目が自然に仕上がるか」「日常使用に耐えられるか」といった複数のポイントです。特に食器は、食品や飲み物に直接触れるものなので、安全性が確保された接着剤を選ぶことが絶対条件となります。
ここでは、食品衛生法に適合し、食器修理におすすめできる接着剤を3つ紹介します。
おすすめ接着剤3選(食品衛生法適合)
| 製品名 | 特徴 | 適合法規 | 用途の一例 |
|---|---|---|---|
| BUTIRESIN レジンキット | 食品衛生法適合のUVレジン。透明で仕上がりが美しく、小さな欠けやヒビに最適。 | 昭和34年厚生省告示第370号に準拠 | 小皿、カップの縁の補修、透明感が必要な箇所 |
| つぐつぐ 金継ぎセット | 自然素材を使った安全な金継ぎが可能。見た目も美しく趣味性が高い。 | 食品衛生法適合の素材使用 | 和食器、湯飲み、趣味の器修復など |
| アルテコ Z84 | 瞬間接着タイプだが食品衛生法に対応。手早く簡単に補修可能。 | 食品衛生法対応済み(メーカー表記あり) | マグカップの持ち手、皿のヒビなどすばやい補修に |
製品の選び方と注意点
割れた食器に適した接着剤は、用途や材質、そして使用後の耐久性で選ぶと失敗が少なくなります。以下のポイントを参考にしてみてください。
- 安全性重視:食品衛生法適合と明記された製品を選びましょう。
- 仕上がり重視:レジンや金継ぎセットは見た目を美しく仕上げたい場合に最適です。
- 作業の手軽さ:初心者や時間がない方には瞬間接着タイプのZ84がおすすめです。
- 使用頻度:頻繁に使う食器は、耐水・耐熱性が高い接着剤を選ぶ必要があります。
使用時の注意点
- 接着面が直接食品に触れる部分にあたる場合、安全性に最大限配慮してください。
- 修理後は、接着剤の乾燥・硬化時間をしっかり守ることが大切です。
- できれば、電子レンジや食洗機の使用前に再確認しましょう。製品によっては対応していないものもあります。
このように、割れた食器の修理には「用途に応じた適切な接着剤」を選ぶことがとても重要です。紹介した3製品は、安全性・機能性・仕上がりのバランスが取れており、安心して使えるおすすめ品です。
食器に使える接着剤で安全な修理方法と代替案

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- 割れたお皿の直し方(くっつける方法)
- 陶器にヒビが入っても使える?修復のコツ
- 食器用接着剤でダイソーなど100均商品はどう?
- 金継ぎの基礎知識
- 金継ぎの食器は安全?利用上の注意点
- 金継ぎで修理できない器は?見極め方法
- 金継ぎした食器は電子レンジで使える?
- 金継ぎと接着剤の違いと選び方
- 修理後の食器は再加熱しても大丈夫?
- 接着剤の耐熱性と使用上の注意点
割れたお皿の直し方(くっつける方法)
割れたお皿を直すには、正しい手順と道具を使うことで、安全に、かつ美しく修復することが可能です。まず結論として、お皿の補修には「食器対応の接着剤」を使用し、以下の手順で行うと失敗が少なくなります。
【補修の手順】
-
割れた部分を洗って乾かす
汚れや油分が残っていると接着剤がうまく付かないため、洗剤でしっかり洗浄し、完全に乾燥させます。 -
仮組みして位置を確認する
いきなり接着剤を使わず、先に割れたパーツを合わせて形や向きを確認します。 -
接着剤を薄く塗る
接着剤は必要以上に多く使わず、割れ目の片側に薄く塗布します。付けすぎると、はみ出して見た目が悪くなります。 -
圧着して固定
合わせた後は、ズレないように5〜10分程度しっかり手で押さえたり、輪ゴムなどで固定します。 -
24時間以上乾燥させる
使用する接着剤の説明に従い、しっかり固まるまで乾燥時間を守ってください。目安は24時間程度です。
なお、完全に粉々になった皿や複雑に欠けた場合は、補修より買い替えた方が安全です。また、修理した部分は熱や水に弱くなることがあるため、再加熱や食洗機使用には注意しましょう。
陶器にヒビが入っても使える?修復のコツ

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陶器にヒビが入ったとき、「もう使えないのでは?」と考える方も多いですが、状態によっては安全に修復可能です。特に軽度なヒビであれば、適切な処置を施せば再利用できます。
【修復のポイント】
- ヘアラインクラック(細いヒビ)であれば、専用接着剤や金継ぎでの修復が可能。
- 深い亀裂がある場合は、強度が落ちるため使用を控えるのが無難。
修復方法としては、ヒビに「浸透型の接着剤」を流し込み、しっかり乾燥させる方法があります。このとき、接着剤の「食品衛生法適合表示」を確認することが重要です。なぜなら、ヒビから接着剤の成分が漏れ出す可能性があるからです。
また、ヒビが大きい場合や内部にまで達している場合、強度の不安が残るため、観賞用として活用するのが安心です。加えて、金継ぎのような補修技法であれば、見た目も美しく仕上がり、日常使いにも耐えられるようになります。
つまり、ヒビの深さや位置によって使い続けられるかどうかは変わります。安全性を第一に、慎重に判断することが大切です。
金継ぎした食器の使用については、金継ぎした食器が使える理由!電子レンジや食洗機は?危険なNG行為も解説で詳しく解説していますのでご覧下さい。
食器用接着剤でダイソーなど100均商品はどう?

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ダイソーなど100円ショップで手に入る食器用接着剤は、価格の安さが魅力ですが、使用にはいくつかの注意点があります。結論として、使用する前に「食品に使えるかどうか」「耐熱性があるかどうか」を必ず確認しましょう。
【メリット】
- 手軽に購入できる
- 試しやすい価格帯
- 種類が豊富(瞬間接着剤、エポキシ系など)
【デメリット】
- 食品衛生法適合の表示がないものが多い
- 耐熱・耐水性が不十分な場合がある
- 成分の詳細が不明なことがある
実際、100円ショップの接着剤はDIYや雑貨用としては問題なく使えますが、「食器」「口に触れるもの」には向かない製品も少なくありません。特に、電子レンジや食洗機を使う方には適していないことが多いです。
もし100均の接着剤を選ぶなら、以下のポイントを確認しましょう:
- 食品衛生法適合と書かれているか
- 使用用途に「食器」や「陶器」とあるか
- 耐熱温度が明記されているか
それらが明記されていない場合は、食器には使わず、文房具や雑貨など別の用途に使うのが安心です。
金継ぎの基礎知識
金継ぎとは、割れた食器や器を「漆と金粉」などを使って修復する日本の伝統技法です。現代では見た目の美しさやサステナブルな価値観からも注目されています。
結論として、金継ぎは「安全かつ芸術的に」割れた食器を再生させる方法であり、しっかりとした知識と材料を用いれば、日常的に使用することも可能です。
【金継ぎの基本材料】
- 生漆(きうるし)
- 小麦粉(または米粉)
- 金粉や銀粉(装飾用)
- 接着剤代わりの漆用パテ
【基本の工程】
- 割れた部分をきれいに洗う
- 漆で接着し、固定して乾燥
- 継ぎ目に装飾として金粉を乗せる
- さらに乾燥させて完成(1週間以上かかる場合も)
ただし、漆はアレルギー反応を起こす人もいるため、取り扱いには十分注意が必要です。また、金継ぎした器はレンジ・食洗機の使用には向かないため、使用シーンを選ぶ必要があります。
このように、金継ぎは「単なる修理」ではなく、「新たな価値を生み出す再生方法」といえるでしょう。
金継ぎの食器は安全?利用上の注意点

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金継ぎで修復した食器は安全に使用できるのか、不安に思う方も多いでしょう。結論から言えば、正しい材料と工程で仕上げた金継ぎの食器は、安全に使用可能です。ただし、いくつかの注意点を守る必要があります。
まず、金継ぎに使われる「漆(うるし)」は天然素材であり、完全に乾燥(硬化)するまでに時間がかかります。乾燥が不十分な場合、体に害を及ぼす可能性があるため、使用前に「漆が完全に乾いていること」を確認してください。漆は通常、20〜25℃の湿度のある環境で1〜2週間以上かけて乾燥させます。
また、金継ぎで修復した箇所は水分や熱に弱いことがあります。以下のような使用制限がある点にも注意しましょう。
- 電子レンジやオーブンは不可
- 食洗機の使用も避ける
- 長時間水に浸けない
このような制限を守れば、金継ぎの食器を日常生活でも安全に使うことができます。見た目にも美しく、思い出の品を長く大切に使いたい方にとって、金継ぎは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
金継ぎで修理できない器は?見極め方法
どんな器でも金継ぎで直せると思われがちですが、すべての器が修理できるわけではありません。ここでは、金継ぎで修理が難しいケースについて解説します。
【修理が難しい器の例】
- 粉々に砕けた器(複数の破片で再構築困難な場合)
- 高温で焼かれていない素焼きの器(接着が不安定になりやすい)
- 割れた面がザラついて接着しにくい器
- 既に接着剤で修理された跡がある器(漆が密着しない)
これらの場合、金継ぎの工程を行っても見た目や耐久性が保証できません。とくに「接着済みの器」は、すでに使用されている化学成分と漆が反応し、変色や剥がれの原因になる可能性があります。
修理が難しいかどうかを判断するためには、破損状態だけでなく「器の素材や形状」も見極める必要があります。可能であれば、金継ぎの専門家に一度見てもらうと安心です。
つまり、器の状態を冷静に観察し、無理に修理せず、新たな使い道を探すという選択も視野に入れてください。
金継ぎした食器は電子レンジで使える?
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結論からお伝えすると、金継ぎした食器は電子レンジでの使用には適していません。理由は大きく2つあります。
1つ目は、金継ぎに使われる金属粉(主に金粉や銀粉)がマイクロ波に反応してしまうためです。電子レンジで加熱すると火花が出る危険性があり、大変危険です。
2つ目は、漆が熱に弱いためです。いったん乾燥した漆でも、高温にさらされることで剥がれたり、変形したりする可能性があります。結果的に修復した部分の強度が低下し、再び破損する恐れがあります。
また、金継ぎ後の器は繊細で、耐熱性が不十分なことも多いため、以下のような加熱調理にも向いていません。
- オーブントースター
- ガスコンロでの加熱
- 食洗機での高温洗浄
このように、金継ぎは「美しさ」と「再利用」の価値を高めるものですが、使用条件には制限があります。電子レンジでの加熱は避け、手洗いで優しく使うことが、器を長く楽しむためのコツです。
金継ぎと接着剤の違いと選び方
金継ぎと接着剤、どちらを使って食器を修理するか迷う方もいるでしょう。それぞれに特徴と適した用途があるため、選び方を整理してみましょう。
【金継ぎ】
- 長所:見た目が美しい/自然素材で安心/思い出の品を芸術的に再生できる
- 短所:手間がかかる/乾燥に時間が必要/熱や水に弱い
【接着剤】
- 長所:手軽で短時間で修理できる/耐熱や耐水性があるものもある
- 短所:見た目が目立ちやすい/成分によっては安全性に注意が必要
選び方のポイントは以下の通りです:
- 実用性重視:短時間で修復し、頻繁に使いたいなら接着剤
- 見た目・思い入れ重視:大切な器を丁寧に再生したいなら金継ぎ
また、金継ぎに必要な道具や知識がなければ、まずは接着剤で仮修復し、後から金継ぎを検討するという方法もあります。
このように考えると、それぞれの特徴を理解したうえで目的に合った修理方法を選ぶことが、満足度の高い修復につながります。
修理後の食器は再加熱しても大丈夫?
結論として、修理方法と使用した材料によって「再加熱できるかどうか」は異なります。とくに「電子レンジ」や「食洗機」に対応できるかは重要な判断基準になります。
【再加熱が難しいケース】
- 金継ぎで修理された食器(前述の通り、漆と金属粉が加熱に弱い)
- 瞬間接着剤を使用した場合(耐熱性が低く、加熱時に溶けるおそれあり)
【再加熱が可能なケース】
- 食品衛生法適合・耐熱表記ありのエポキシ接着剤使用
- 高温にも対応する専用のセラミック接着剤で修理された場合
再加熱を検討する際は、以下のポイントに注意してください:
- 接着剤の耐熱温度(明記されていない場合は使用しない)
- 修理箇所の強度と位置(縁や底部はとくに破損しやすい)
- 加熱方法(直火は絶対に避ける)
一方で、安全性を最優先に考えるなら、「修理した食器は再加熱せずに使う」という判断がもっとも安心です。サラダ皿やお菓子皿など、加熱を必要としない用途に限定して使うのも一案です。
接着剤の耐熱性と使用上の注意点
接着剤の耐熱性は、食器修理において非常に重要なポイントです。なぜなら、耐熱性が低い接着剤を使うと、加熱時に溶けたり有害物質が出たりする可能性があるからです。
【耐熱性の確認ポイント】
- 使用温度の記載があるか(例:耐熱100℃、耐熱120℃)
- 食品衛生法適合か(高温時にも安全な材料であること)
一般的に「瞬間接着剤(シアノアクリレート系)」は耐熱性が低く、60〜80℃程度で性能が劣化することがあります。それに対して「エポキシ接着剤」や「耐熱セラミック接着剤」は高温に強く、100〜150℃でも性能を維持できます。
ただし、高温環境では以下のようなトラブルも起こり得ます:
- 接着部分がはがれる
- 割れ目から液体が染み出す
- 接着剤が焦げる、変色する
使用上の注意として、加熱調理や食洗機での使用が想定される場合は、必ず「耐熱・耐水対応」と明記された製品を選びましょう。何よりも、食の安全を守るためには、用途に合った接着剤選びが必要不可欠です。
食器用の接着剤は安全か?選び方と修理方法:まとめ
- 食品衛生法適合の接着剤を選ぶことが最も安全な修理方法
- 食器に使用する接着剤は「食品接触可」の表示がある製品を選ぶべき
- シアノアクリレート系の瞬間接着剤は基本的に食器に不向き
- アルテコには食品衛生法適合の製品も存在する
- エポキシ接着剤は耐熱性・耐水性が高く食器向き
- アロンアルファは食品衛生法非適合製品が多いため使用は慎重に
- 修理箇所が食品と直接触れない部分であれば比較的安全
- 食器修理には接着力とともに安全性と耐久性も必要
- 修理後は24時間以上の乾燥が必要である
- 使用前に製品のパッケージや説明を必ず確認することが重要
- 100均の接着剤は食品用途への明記がない場合は避けるべき
- 金継ぎは天然素材を使い見た目も美しく修理できる方法
- 金継ぎには電子レンジや食洗機の使用が向かない
- 金継ぎでも使用素材や乾燥状況によって安全性は変わる
- 食器修理には耐熱性・耐水性のある接着剤が理想
- 修理後の再加熱は接着剤の耐熱表示を確認する必要がある
- 破損が激しい器や粉々の皿は修理より買い替えを検討すべき
- 使用頻度の高い食器は耐久性を最優先に接着剤を選ぶべき
- 金継ぎと接着剤は目的によって使い分けることが望ましい
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