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ロイヤルアルバートの食器を見分けるうえで重要なのが、刻印(バックスタンプ)ですが、刻印のデザインや表記は年代ごとに異なり、その変遷を知ることで製造時期や価値を判断しやすくなります。
本記事では、ロイヤルアルバートの刻印の種類や年代ごとの特徴、偽物の見分け方について詳しく解説します。
アンティーク品や廃盤モデルの刻印の違いも紹介しますので、購入や買取を検討している人はぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 刻印(バックスタンプ)の年代ごとの特徴
- 刻印の変遷やデザインの違いから製造時期を判別できる
- 偽物の見分け方や注意点
- 刻印が買取価格やコレクション価値に与える影響
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ロイヤルアルバートの刻印の種類と見分け方

出典:公式サイト
- バックスタンプの年代ごとの特徴
- バックスタンプ一覧で見る変遷
- 偽物の見分け方と注意点
- 廃盤モデルの一覧と特徴
- アンティーク品の刻印の特徴
バックスタンプの年代ごとの特徴
ロイヤルアルバートのバックスタンプ(刻印)は、年代ごとにデザインや表記が変化しており、その違いから製造時期を判別することができます。大きく分けると、以下のような特徴があります。
1900年代初期(1900年~1927年)
- 「Royal Albert Crown China」という表記が見られる
- 王冠マークが小さく、シンプルなデザイン
- 製造国(ENGLAND)の記載がないものもある
1927年~1945年頃
- 「Royal Albert Bone China」と記載されるようになる
- 王冠のデザインがより細かく装飾される
- 「Made in England」の表記が追加される
1945年~1960年頃
- より華やかな王冠デザインが特徴的
- バックスタンプにカラーバリエーションが増える(黒、緑、ピンクなど)
- パターン名(シリーズ名)が併記されることが増える
1960年~1980年頃
- 「Royal Albert Ltd.」という表記が登場
- バックスタンプが小型化し、簡素なデザインへ移行
- 一部のモデルで製造番号が記載される
1980年代以降
- 「Made in England」の記載が徐々に減少
- 1990年代には製造拠点がイギリス以外にも拡大
- 近年のものは「Royal Albert」のロゴのみが印刷されることが多い
このように、バックスタンプの変化を知ることで、製造年代を特定する手がかりになります。
バックスタンプ一覧で見る変遷

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ロイヤルアルバートのバックスタンプは、時代ごとに変化してきました。以下に代表的なバックスタンプの一覧を示します。
年代 | バックスタンプの特徴 |
---|---|
1900年~1927年 | 「Royal Albert Crown China」表記、シンプルな王冠マーク |
1927年~1945年 | 「Royal Albert Bone China」、装飾的な王冠、国名表記が追加 |
1945年~1960年 | 色付きバックスタンプ登場、シリーズ名の記載が増える |
1960年~1980年 | 「Royal Albert Ltd.」表記、小型化、製造番号記載 |
1980年代~ | 「Made in England」表記減少、ロゴのみのシンプルなデザインに |
バックスタンプのデザインや表記の違いは、製造年代の識別に役立つため、コレクターやアンティーク愛好家にとって重要なポイントとなります。
偽物の見分け方と注意点
ロイヤルアルバートの食器は人気が高いため、偽物も多く流通しています。本物と偽物を見分けるためのポイントを紹介します。
1. バックスタンプの精度を確認
- 本物は刻印が鮮明で文字やロゴがくっきりしている
- 偽物はプリントがぼやけていたり、文字が歪んでいることがある
2. 素材と重量
- 本物はボーンチャイナを使用し、光に透かすと透明感がある
- 偽物は陶器製で、不自然な重さや質感の違いがある
3. 絵柄や色の違い
- 本物は繊細なデザインと鮮やかな色合いが特徴
- 偽物は模様がズレていたり、色がくすんでいたりする
4. 価格が不自然に安い
- 未使用品やアンティーク品が極端に安価で売られている場合は要注意
これらのポイントを踏まえ、信頼できるショップや専門店で購入することが大切です。
廃盤モデルの一覧と特徴
ロイヤルアルバートには多くの廃盤モデルが存在します。特に人気のあった廃盤シリーズを紹介します。
シリーズ名 | 廃盤時期 | 特徴 |
---|---|---|
オールドカントリーローズ | 1990年代後半 | バラの華やかなデザイン |
ムーンライトローズ | 2000年頃 | 青みがかったバラが特徴 |
セレナーデ | 1980年代 | ピンクと紫の花柄 |
ミランダ・カーコレクション | 2015年頃 | モダンなデザイン |
廃盤モデルは入手が難しくなりますが、価値が上がる可能性もあります。
アンティーク品の刻印の特徴
ロイヤルアルバートのアンティーク品は、刻印(バックスタンプ)によって年代を判別することができます。特に100年以上前のものには特徴的な刻印が施されており、コレクターの間でも重要な要素とされています。
1. 1900年以前の刻印
- 「Albert Works」の文字が見られる
- 「Crown China」など、現代の「Royal Albert」表記とは異なる刻印が使われている
- 王冠のデザインがシンプルで小さい
2. 1900年~1927年頃の刻印
- 「Royal Albert Crown China」という表記が登場
- 王冠のデザインが大きくなり、より装飾的に
- バックスタンプのカラーは主に黒や緑
3. 1927年~1945年頃の刻印
- 「Bone China」の表記が追加される
- 「Made in England」が刻印に含まれるようになる
- 金彩が使われたデザインが増える
4. アンティーク品の価値
- 100年以上前の刻印のものは希少価値が高い
- 手描きのデザインや金彩装飾のあるものは人気が高い
アンティーク品の刻印を知ることで、希少価値の判断に役立ちます。
ロイヤルアルバートの刻印で価値を判断する方法

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- 買取市場での刻印の影響
- 人気シリーズと刻印の関係
- 刻印のコレクション価値
- 刻印の偽物と本物の比較
- 刻印を調べる際の参考資料
買取市場での刻印の影響
ロイヤルアルバートの食器を買取に出す際、刻印が査定額に大きく影響します。買取市場で特に評価される刻印の特徴を解説します。
1. イギリス製の刻印は高評価
- 「Made in England」の刻印があるものは高額査定になりやすい
- 特に1950年代以前の刻印は希少価値が高い
2. 限定モデルやアンティーク品は査定額が高い
- オールドカントリーローズの初期モデルは人気がある
- 王冠デザインが豪華なものは希少価値がある
3. 廃盤モデルの刻印も重要
- 製造終了したシリーズの刻印があるものは需要が高い
- バックスタンプが特殊なもの(記念版など)はプレミアがつくことも
4. 買取価格を上げるポイント
- 傷や欠けがない状態であること
- オリジナルの箱や付属品が揃っていること
買取市場では、刻印の違いによって価値が大きく変わるため、売却を検討する際は事前にチェックしておくことが大切です。
人気シリーズと刻印の関係
ロイヤルアルバートの人気シリーズには、それぞれ異なる刻印が存在します。シリーズごとの刻印の違いを確認することで、価値や製造年代を判断しやすくなります。
1. オールドカントリーローズ(Old Country Roses)
- 1962年に登場し、ロイヤルアルバートの代表的なシリーズ
- 初期の刻印には「Made in England」と記載
- 2000年以降のものは「Made in China」の刻印が見られる
2. ムーンライトローズ(Moonlight Rose)
- オールドカントリーローズの青バージョンとして人気
- 1980年代の刻印は大きな王冠デザイン
- 1990年代以降は刻印が簡素化される
3. フラワーオブザマンス(Flower of the Month)
- 各月の花をモチーフにしたコレクションシリーズ
- 1950年代の刻印はカラフルな王冠デザインが特徴
- 後期モデルはモノクロのシンプルな刻印
シリーズごとの刻印を知ることで、コレクションの価値をより深く理解することができます。
刻印のコレクション価値
ロイヤルアルバートの刻印は、コレクターにとって非常に重要な要素です。特に希少な刻印は、高値で取引されることもあります。
1. コレクターに人気の刻印
- 1900年代初期の「Crown China」の刻印
- 限定版のバックスタンプ(記念モデルなど)
- オリジナルのシリーズ名が入った刻印
2. 刻印が価値を左右する理由
- 製造年代が明確にわかるため、アンティーク価値が上がる
- 特定の刻印がついたモデルは限定品として扱われる
3. コレクションのポイント
- 状態が良いものは価値が高い
- 刻印のデザインやカラーバリエーションも重要
刻印を基準にコレクションを楽しむことで、より深い魅力を感じることができます。
刻印の偽物と本物の比較

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ロイヤルアルバートの刻印には、本物と偽物の違いが明確にあります。見分けるポイントを紹介します。
1. 本物の刻印の特徴
- くっきりとした印字で、文字が鮮明
- 王冠のデザインが細かく、均整がとれている
- ボーンチャイナの質感が滑らか
2. 偽物の刻印の特徴
- 文字がにじんでいたり、ぼやけている
- 王冠のデザインが簡略化されている
- 陶器の質感が粗く、重さが異なる
刻印の違いをしっかり確認することで、偽物を避けることができます。
刻印を調べる際の参考資料
ロイヤルアルバートの刻印を調べる際には、いくつかの参考資料があります。
1. 公式サイトやメーカーの資料
- ロイヤルアルバートの公式ウェブサイト
- 過去のカタログや資料
2. アンティーク専門の書籍
- 「Royal Albert: Bone China Patterns」などの書籍
3. コレクターの情報サイトやフォーラム
- ロイヤルアルバートのコレクターズクラブ
信頼できる資料を活用することで、正確な情報を得ることができます。
ロイヤルアルバートの刻印で見る価値:まとめ
- ロイヤルアルバートの刻印(バックスタンプ)は年代ごとにデザインが異なる
- 1900年~1927年は「Royal Albert Crown China」の表記が特徴
- 1927年~1945年は王冠デザインが装飾的になる
- 1945年~1960年はカラー付きバックスタンプが登場シリーズ名記載が増える
- 1960年~1980年は「Royal Albert Ltd.」の表記が追加され、デザインが簡素化される
- 1980年代以降は「Made in England」の表記が減少し、ロゴのみのデザインが主流となる
- バックスタンプの変遷を見ることで製造年代の特定が可能
- 偽物の刻印は文字がぼやけていたり、ロゴが歪んでいることがある
- 本物の刻印は印字が鮮明で、王冠デザインが細かく描かれている
- 買取市場では「Made in England」の刻印があるものが高評価を受ける
- 限定モデルや記念版の刻印はプレミア価格がつくことがある
- 廃盤モデルの刻印は市場価値が高く、コレクターに人気
- アンティーク品の刻印はシンプルな王冠デザインが特徴的
- 1900年以前の刻印には「Albert Works」や「Crown China」の表記が見られる
- 人気シリーズごとに異なる刻印が存在し、年代ごとにデザインが変化する
- 「オールドカントリーローズ」の初期刻印は「Made in England」の表記がある
- 刻印の違いによってロイヤルアルバートの価値が大きく変わる
- 信頼できるショップや専門店で購入することが本物を見分けるポイント
- 刻印を調べる際は公式サイトやアンティーク専門書籍を活用するとよい
- コレクター向けのフォーラムや情報サイトでは刻印に関する詳細な情報が得られる
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