
ノーブルカップボード
香蘭社と深川製磁の違いがよく分からなくて、どっちを選ぶべきか迷っていませんか。
香蘭社と深川製磁のどっちが自分に合うのか、贈答用としてはどちらがふさわしいのか、本物の見分け方や裏印の違い、値段や買取相場の比較など、気になるポイントが一気に出てきますよね。
どちらも有田焼を代表するブランドだからこそ、適当に選ぶのはもったいないです。
この記事では、香蘭社と深川製磁の違いを、歴史やデザインの比較、本物の見分け方、裏印の特徴、贈答用としての選び方、値段と買取相場、さらにはおすすめシリーズまで、まとめて整理していきます。
香蘭社と深川製磁の違いをしっかり押さえれば、どっちを買うかで悩む時間がグッと減って、「これだ」と納得して選べるようになりますよ。
この記事で分かること
- 香蘭社と深川製磁の歴史と成り立ちの違い
- デザイン・裏印・本物の見分け方のポイント
- 贈答用としての選び方や値段・相場の目安
- それぞれのおすすめシリーズと、自分に合うブランド
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香蘭社と深川製磁の歴史・特徴比較
最初のパートでは、香蘭社と深川製磁の基本的な違いをしっかり押さえていきます。どっちを選ぶか考えるうえで、歴史や成り立ち、デザインの方向性、本物の見分け方、裏印の違いは、すべて土台になる情報です。
ここが整理できていると、ネットや店舗で商品を見たときに「これは香蘭社らしいな」「これは深川製磁っぽいな」という感覚がかなりクリアになりますよ。
香蘭社と深川製磁、どっちを選ぶ?
「結局、香蘭社と深川製磁のどっちを選べばいいの?」というのが、いちばん知りたいところだと思います。
この2ブランドはどちらも有田焼のトップクラスで、品質面では正直どちらも安心していいレベルです。なので、選び方の軸はデザインの好み・用途・予算の3つだと考えてもらうと分かりやすいかなと思います。
まずデザインのイメージからざっくり言うと、香蘭社は「華やかでエレガント」寄り、深川製磁は「凛として上品」寄りです。
香蘭社は、色絵や金彩を使った豪華な絵付けが得意で、テーブルの主役になるような存在感のある器が多いです。洋花のモチーフや、香蘭ブルーと呼ばれる深い瑠璃色のシリーズは、本当に目を引きます。
一方、深川製磁は、透き通るような白磁にフカガワブルーの染付が映える、すっきりしたデザインが中心。和でも洋でも合わせやすく、日常の食卓にさらっと馴染ませたい人にも使いやすい雰囲気です。
用途で考えると、たとえば「お祝いの贈答用」なら、香蘭社の華やかなシリーズが選ばれることが多い印象です。金彩や豪華な色絵が入っていると、箱を開けた瞬間に「わあ」となるので、結婚祝い・長寿祝いなどフォーマルなシーンにぴったりです。
逆に、「自宅で毎日使う器」として考えるなら、深川製磁のシンプルな染付シリーズは、盛り付ける料理を選ばず、普段使いしやすいかなと思います。
予算面では、どちらも高級食器ゾーンなので「安いからこっち」という決め方はあまりできません。ラインやサイズによって差はありますが、体感値としては同じクラスのシリーズなら価格帯も大きくは変わらないことが多いです。
そのため、「価格の差で決める」よりは、「この柄が好き」「この雰囲気が自分の家に合う」といった感覚のほうを大事にしたほうが、後悔しない選び方になるかなと思います。
また、あなたがアンティークやオールド品を集めたいタイプであれば、どちらも面白い世界があります。香蘭社の古い輸出向けの作品や、深川製磁のオールド深川は、裏印や絵付けの違いを見比べるだけでもかなり楽しい分野です。
その場合は、後のセクションで紹介する偽物の見分け方や裏印の違いのパートも、しっかりチェックしておくと安心です。
ざっくりまとめると、こんなイメージです。
- 華やかで高級感ある雰囲気が好き → 香蘭社寄り
- 青と白のすっきりした美しさが好き → 深川製磁寄り
- お祝い・贈答用でインパクトを出したい → 香蘭社が有力候補
- 普段の食卓で長く使いたい器が欲しい → 深川製磁も検討しやすい
とはいえ、「絶対にこう」という決まりはないので、最後は直感もかなり大事です。画像だけで悩んでいるより、実物を一度手に取ってみると、質感や厚み、光の反射で印象が変わることも多いですよ。
歴史と成り立ち
ブランドの違いを理解するうえで、歴史と成り立ちを知っておくと、見え方が一段深くなります。どちらもルーツは有田の窯ですが、それぞれ歩んできた道に少しずつ違いがあります。
香蘭社の歩み
香蘭社は、もともと有田で約300年以上窯業を営んできた深川家の流れを汲むブランドです。現在の「株式会社 香蘭社」としての設立は明治12年(1879年)で、当時としてはかなり先進的な「会社組織」としてスタートしました。
明治期には万国博覧会への出品を重ね、海外での評価を獲得しながら、日本を代表する陶磁器メーカーとしての地位を固めていきます。
今も公式サイトの会社概要には、創立が明治12年であることや、有田町に本社を構えていることなどが記載されています(出典:香蘭社公式サイト「会社概要」)。
香蘭社の特徴的なところは、美術工芸品としての有田焼だけでなく、碍子(がいし)などの工業製品や照明など、セラミックスの可能性を広く追求してきた点です。
これは、単なる伝統工芸ブランドという枠を越えて、「セラミックの総合メーカー」としての側面も持っている、ちょっとユニークな存在なんですよね。
深川製磁の歩み
一方の深川製磁は、香蘭社の創業者・深川栄左ヱ門の次男である深川忠次が、1894年(明治27年)に設立したブランドです。
つまり、ルーツは同じ深川家ですが、「香蘭社から枝分かれしたブランド」というイメージを持つと、関係性が整理しやすいかなと思います。
深川製磁は、創業からほどなくして1900年のパリ万博に出品し、金牌を受賞。これをきっかけに世界的な評価を得て、海外向けの高級磁器ブランドとしての地位も築いていきました。
深川製磁は、伝統的な有田焼の文様だけでなく、「深川様式」と呼ばれる独自の意匠を発展させていきます。
フカガワブルーの染付が特徴的で、時代や国を越えて愛されるデザインを目指してきたブランドです。
豆知識:兄弟ブランド的な関係性
香蘭社も深川製磁も、もともとは深川家から生まれているので、ルーツは同じと言っていい関係です。兄弟がそれぞれ自分の店を構えたようなイメージで、「どちらかが偉い」というより、方向性の違いを楽しむのが正解かなと思います。
歴史を知っておくと、器を手にしたときにも「このブランドはこういう背景があるんだな」と感じられて、愛着が一段と増しますよ。
デザイン比較
次に、香蘭社と深川製磁のデザインの違いをもう少し具体的に見ていきます。ここは、実際に選ぶときの一番大きな決め手になる部分なので、ちょっと細かめに整理しておきましょう。
全体のテイストの違い
香蘭社は、古典的な有田焼の色絵や金彩をベースにしながら、現代の暮らしにも合うようにアレンジされたデザインが多いです。
洋花のモチーフや、スクエアプレートなどモダンな形状の器に、伝統的な絵付けを合わせているシリーズもあり、「ザ・伝統工芸」感と「今っぽさ」のバランスがうまいブランドという印象です。
深川製磁は、白磁の美しさとフカガワブルーの染付を最大限に生かした、すっきりとした意匠が中心です。
線が細く、余白を生かした構図のものが多いので、テーブル全体を整えて見せたい人や、北欧食器などと合わせて楽しみたい人にも相性がよかったりします。
| 比較ポイント | 香蘭社 | 深川製磁 |
|---|---|---|
| 色使い | 色絵・金彩が多く華やか | 白磁+藍色中心で落ち着いた印象 |
| モチーフ | 蘭や洋花、吉祥文様など | 草花、風景、抽象的なラインなど |
| 雰囲気 | 豪華・エレガント・お祝い向き | 清楚・凛とした上品さ・普段使いも◎ |
| インテリアとの相性 | クラシック寄りの和室・ホテルライクな空間 | 和モダン・北欧テイスト・ミニマルな空間 |
柄の細かさ・密度の違い
香蘭社は、器の全面に細かい柄が入っているものや、縁回りにぐるっと模様が描かれているものも多く、テーブルの上でかなり華やかな存在感を放ちます。
これに対して、深川製磁は余白を生かしたデザインが多いので、同じサイズのお皿でも「軽やか」に見えることが多いです。どちらがいいかは本当に好みですが、柄の密度で選ぶという視点もアリですよ。
なお、より詳しいデザインの雰囲気を知りたい場合は、ノーブルカップボード内の解説記事も参考になると思います。
たとえば、香蘭社寄りの雰囲気が気になっているなら、「香蘭社の皿の値段を徹底調査」では具体的な柄やシリーズ例を写真付きで紹介しています。
本物の見分け方:刻印や質感でチェック
次は、本物の見分け方です。香蘭社も深川製磁も人気ブランドなので、残念ながら市場には「本物ではないもの」も混じりやすい分野です。
特にネットオークションやフリマアプリで購入する場合は、刻印(裏印)と質感のチェックがかなり大事になってきます。
刻印(裏印)のチェックポイント
香蘭社の場合、底面に入っているマークは大きなヒントになります。代表的なのは、蘭の花を図案化したマークや、「香蘭社」の文字が入った裏印です。
時代によってロゴの字体や配置は変わるのですが、共通して言えるのは線がシャープで、にじみが少ないこと。あまりにもぼんやりしていたり、字体が野暮ったく感じる場合は、注意して見たほうがいいです。
深川製磁の本物には、「FUKAGAWA」や「深川製」の文字、そして富士山と流水をモチーフにした「富士流水」のマークが入っていることが多いです。
こちらも、線の緻密さや印刷位置のバランスなどがポイントになります。「なんとなくバランスが悪いな」と感じたら、怪しいサインかもしれません。
質感・焼き上がりのチェックポイント
刻印に加えて、質感もかなり重要な判断材料です。香蘭社・深川製磁ともに、表面のガラス質の光沢がきれいに出ていて、手でなでたときにひっかかりの少ない、なめらかな肌が特徴です。
偽物や粗悪品は、釉薬のムラが目立ったり、重さのバランスがおかしかったりします。特に、軽すぎる・極端に重いといった場合は、要チェックです。
ネット購入時の注意点
- 裏印の全体が分かる写真がない商品は避けるのがおすすめです。
- 「香蘭社風」「深川製磁風」など、あいまいな表現をしているものは模倣品の可能性があります。
- 異常に安い価格の場合は、状態や真贋を特に慎重に確認しましょう。
より具体的な画像付きの解説が欲しい場合は、ノーブルカップボード内の関連記事も参考になると思います。
香蘭社については「香蘭社の偽物を掴まないための見分け方」、深川製磁については「深川製磁の偽物の特徴と本物の見分け方」で、詳しく解説しています。
なお、ここで紹介しているポイントはあくまで一般的な目安です。正確な真贋判定が必要な場合や、高額品の場合は、最終的な判断を専門の鑑定士や信頼できる業者に相談してくださいね。
裏印でわかる違い:ブランド刻印の特徴
前のセクションとも絡みますが、裏印はブランドの個性がいちばん分かりやすく表れる部分でもあります。ここでは、「香蘭社と深川製磁は裏印でどう違うのか?」に少し集中して見ていきます。
香蘭社の裏印の特徴
香蘭社の裏印は、時代やラインによって細かく変化していますが、よく見かけるのは蘭の花を図案化したマークと、「香蘭社」の文字を組み合わせたものです。
色は藍色や赤色などが使われることが多く、特別な記念品や高級ラインでは、金色で表現されているケースもあります。
古いものになると、手描きで「香蘭社」と書かれているようなタイプもあり、アンティーク好きにはたまらないディテールです。
裏印の位置は、皿やカップの底面の中央付近に置かれることが多いですが、シリーズによって少しずれていることもあります。
大事なのは、全体のバランスと線の丁寧さです。線がガタついていたり、にじみがひどい場合は、その時点で要警戒と考えたほうが安全です。
深川製磁の裏印の特徴
深川製磁と言えば、やはり「富士山マーク」です。富士山と流れる水の意匠(富士流水)と組み合わせて、「FUKAGAWA」や「深川製」といった文字が入るパターンが代表的です。
こちらも、年代によって表記やデザインが変わっており、アンティーク収集の世界では「どの時代の裏印か」を見分ける楽しみがあります。
また、深川製磁では特別なシリーズや輸出向けなどで、赤い色や金色の裏印が使われることもあります。通常ラインでは藍色が多いので、赤・金の裏印を見つけると「これはちょっと特別なラインかも」と想像できるのも面白いところです。
裏印チェックのコツ
- 香蘭社:蘭の花+香蘭社ロゴかどうかをまず確認する
- 深川製磁:富士山モチーフとFUKAGAWA/深川製の表記を確認する
- 色や字体・線の丁寧さも、真贋チェックの参考になる
裏印だけで真贋を100%断定することはできませんが、「ブランドの特徴を知っているかどうか」で見抜ける怪しさも確実に増えます。
気になるアイテムがあれば、一度手持ちの正規品や、公式サイト・信頼できる資料の写真と見比べてみるのがおすすめです。
香蘭社と深川製磁の違い:贈答用と価格・買取

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ここからは、実際に買うときのお金まわりの話に踏み込んでいきます。贈答用としての選び方、香蘭社と深川製磁の値段・相場、買取価格の目安、そしてそれぞれのおすすめシリーズまで、一気に整理していきますね。
この記事だけで、贈り物選びから売却時のイメージまでつかめるようにしておきたいと思います。
贈答品としての特徴比較
香蘭社と深川製磁は、どちらも贈答品として非常に人気があります。カタログギフトや百貨店のギフトコーナーで、どちらかの名前を見たことがある人も多いはずです。
「お祝いの品として渡すなら、どっちがいい?」という視点で、それぞれの特徴を見ていきます。
香蘭社の贈答用としての魅力
香蘭社は、贈答用としての「映え」がとても強いブランドです。色絵と金彩を使った華やかなシリーズは、箱を開けた瞬間にぱっと目を引きます。
結婚祝い、金婚式や還暦といった長寿祝い、開店祝いなど、「おめでたい場面」にぴったりの器が多いです。
ペアカップやティーセット、小皿5枚セットなど、ギフト仕様のセットも充実しているので、用途に合わせて選びやすいのもポイントです。
また、香蘭社という名前自体の知名度が比較的高いので、器に詳しくない相手でも「聞いたことあるブランドだ」と感じてもらいやすいというメリットがあります。ブランド名が分かりやすいと、それだけで贈り物の格が伝わりやすいんですよね。
深川製磁の贈答用としての魅力
深川製磁は、落ち着いた雰囲気で「長く使ってもらえる」ギフトにしやすいブランドです。白磁に青の染付が映えるデザインは、年齢や性別を問わず使いやすく、和洋どちらの食卓にも馴染みます。
ペアマグ、夫婦茶碗、ティーセットなど、実用性の高いギフトも多く、地味すぎず派手すぎずのちょうど良いラインナップが揃っています。
また、深川製磁は皇室との縁やパリ万博での受賞歴など、ストーリー性のあるブランドでもあるので、「格式のあるものを贈りたい」というニーズにも応えられます。
贈り物と一緒に、ブランドの背景を少し添えてあげると、器への愛着も深まりやすいですよ。
贈答用でのざっくり使い分け
- 華やかさで「お祝い感」を出したい → 香蘭社寄り
- 長く毎日使える実用性の高いギフトにしたい → 深川製磁寄り
- 相手が洋食器好き・北欧好きなら → 深川製磁のシンプルなシリーズが馴染みやすいことも
どちらにせよ、贈答用は「相手の好み・暮らしぶり」をイメージしながら選ぶのがいちばんです。「相手の家のテーブルに置いたときのイメージ」を思い浮かべてみると、自然にどっち寄りにするか決まってくることが多いですよ。
香蘭社・深川製磁の値段・相場比較
次に、値段と相場感について整理しておきましょう。ここはかなり気になるところだと思いますが、シリーズやサイズ、限定品かどうかでかなり幅が出ます。あくまで「大まかな目安」として参考にしてもらえるとうれしいです。
香蘭社の価格帯の目安
香蘭社の小皿や銘々皿は、1枚あたり数千円クラスからスタートし、5枚セットで1万円台〜数万円台といったラインが多いです。
大皿や飾り皿になると、1枚あたり1〜5万円くらいがひとつの目安で、限定シリーズや特別仕様のものは10万円を超えることもあります。詳しい数字や具体例は、ノーブルカップボードの「香蘭社の皿の値段を徹底調査」でもまとめています。
深川製磁の価格帯の目安
深川製磁も、価格帯の感覚としては香蘭社と大きくは変わりません。小皿や湯呑みなどの日常アイテムは数千円〜1万円台前半から、大皿や急須セット、ティーセットになると数万円クラスというイメージです。
特に、フカガワブルーの代表的なシリーズや限定コラボ、アート色の強い作品は高めの価格設定になっていることが多いです。
価格情報についての注意
ここで挙げている価格帯は、あくまで一般的な目安です。為替や流通状況、限定性、状態(新品・中古・アウトレット)などによって大きく変わることがあります。
正確な金額を知りたい場合は、必ず最新の公式オンラインショップや百貨店サイト、信頼できる販売店の情報を確認してください。
また、高額品の購入に際しては、最終的な判断を専門家や店舗スタッフに相談することを強くおすすめします。
買取価格・相場
次に、売却を考えたときの買取相場についても触れておきます。香蘭社や深川製磁は、ブランドとしての知名度と人気が高いため、中古市場・アンティーク市場でも一定の需要があります。
ただし、状態・シリーズ・箱の有無・年代などによって、査定額はかなり変わります。
香蘭社の買取相場のイメージ
香蘭社の場合、現行品に近いシリーズで状態が良く、箱や説明書が揃っているものは、ギフト向けのセットで数千円〜1万円台前半くらいの買取価格になることが多いです。
一方、アンティーク的な価値を持つオールド香蘭社や、限定記念品、人気シリーズの大皿などは、1万円を超える査定が付くこともあります。
ただし、「定価の何割で売れるか」はケースバイケースで、購入価格より大きく下がることも珍しくありません。
深川製磁の買取相場のイメージ
深川製磁も同様に、人気シリーズや状態の良いものは中古市場で評価されやすい傾向があります。
フカガワブルーの代表的なシリーズや、輸出向けのオールド品、富士山モチーフの花瓶などは、コレクター需要もあるため、一般的な食器より高めの査定が付くことがあります。
逆に、欠け・ヒビ・貫入・金彩のスレなどがあると、査定額は大きく下がるか、買取不可になることもあります。
買取査定でチェックされやすいポイント
- ヒビ・欠け・スレなどのダメージの有無
- 箱・保証書・シリーズ名が分かる資料の有無
- 人気シリーズかどうか(定番柄・記念品など)
- ペア・セットが揃っているかどうか
買取を検討している場合は、複数の業者に査定を出して比較するのが基本です。同じ品物でも、業者やタイミングによって評価が変わることがあります。
また、高額になりそうなものや真贋に不安があるものは、骨董・陶磁器に強い専門店にも相談してみると安心感が違います。
香蘭社のおすすめシリーズ
ここからは、具体的にどんなシリーズを選べばいいかのヒントとして、香蘭社のおすすめシリーズをいくつかピックアップしておきます。もちろん最終的には「ビビッときた柄」がいちばんですが、方向性の目安として見てみてください。
香蘭ブルー(瑠璃釉シリーズ)
香蘭社といえばやはり、深い瑠璃色の下地に金彩や花文様をあしらった「香蘭ブルー」系のシリーズです。
光の当たり方によって表情が変わる釉薬の美しさと、上に重なる金彩のデザインがとても華やかで、贈答用にも、自分へのご褒美にもぴったりなラインです。
花瓶や飾り皿だけでなく、カップ&ソーサーや小皿などもあるので、予算や用途に合わせて選びやすいのも魅力です。
洋食器寄りのモダンシリーズ
香蘭社というと、どうしても「和」のイメージが強いかもしれませんが、実は洋食器寄りのモダンなシリーズも結構豊富です。
シンプルな白磁にさりげない線やモチーフをあしらったプレートや、北欧テイストのインテリアにも馴染む色合いのマグなど、「日常使いのちょっといい器」として取り入れやすいラインも多いです。
和風寄りのシリーズと組み合わせて使うと、テーブル全体の表情がぐっと豊かになりますよ。
選び方のコツ
香蘭社は「華」に振り切ったシリーズと、「普段使いしやすい」シリーズの振れ幅が大きいブランドです。日常用・来客用・贈答用など、自分の中で優先順位を決めてからシリーズを選ぶと、迷いにくくなります。
深川製磁のおすすめシリーズ
最後に、深川製磁のなかでも「これはぜひチェックしてほしい」というシリーズをいくつかご紹介します。
深川製磁は、ブランド全体として「青と白の美しさ」で語られることが多いですが、その中にも雰囲気の違うラインがいろいろあります。
フカガワブルーを堪能できる定番ライン
まずは、深川製磁らしいフカガワブルーの染付がしっかり楽しめる定番ラインです。白磁の上に流れるようなラインや草花を描いたシリーズは、どんな料理を盛っても品よくまとまり、和食にも洋食にも合わせやすいのが魅力です。
飽きが来にくいデザインなので、「一生もの」として揃えていきたい人にもおすすめできます。
モダンなコラボ・デザイナーズライン
深川製磁は、伝統を守りつつモダンな表現にも積極的です。デザイナーとのコラボシリーズや、幾何学的な柄を取り入れたプレートなど、「和」のイメージだけでは語りきれない器もたくさんあります。
例えば、白磁に大胆な色面を配したプレートや、現代アートのような構図のカップなどは、インテリアとして飾っても映える存在感があります。
深川製磁がおすすめな人のタイプ
- 青と白のすっきりした食器が好き
- 和洋両方のテーブルで使い回したい
- 長く飽きずに使える落ち着いた器を探している
アウトレットや通販をうまく使えば、定価より手頃に揃えられることもあります。より詳しい買い方のコツが気になる場合は、「深川製磁アウトレット通販の完全ガイド」も参考になると思います。
まとめ:香蘭社と深川製磁の違いを振り返って
ここまで、香蘭社と深川製磁の違いについて、歴史・デザイン・本物の見分け方・裏印・贈答用としての選び方・値段と買取相場・おすすめシリーズまで、一気に見てきました。情報量が多かったと思うので、最後にざっくり整理しておきますね。
香蘭社は、華やかな色絵と金彩、香蘭ブルーの瑠璃釉が魅力のブランドで、お祝いのシーンや「とっておき」の器を探している人に向いています。
歴史的にも古く、香蘭社という名前自体がギフトとしての安心感を運んでくれるところがあります。
一方、深川製磁は、白磁とフカガワブルーのコントラストが美しい、凛とした雰囲気のブランドで、日常使いからフォーマルな場まで幅広くカバーできる器が多いです。
どっちが上という話ではなく、香蘭社と深川製磁の違いはあくまで「方向性の違い」です。華やかさ・落ち着き・用途・相手の好みなど、いくつかの軸で考えてみると、自分にとってしっくりくる選び方が見えてきます。
もしまだ迷うなら、「まずは小皿やマグ1つから」試してみるのも全然アリです。実際に使ってみると、「自分はこっち派だな」という感覚が自然と分かってきますよ。
なお、価格や買取相場、真贋判定など、お金や資産に関わる部分については、この記事の内容はあくまで一般的な目安です。
正確な情報は各ブランドの公式サイトや販売店で必ず確認し、最終的な判断は専門家や店舗スタッフに相談するようにしてくださいね。この記事が、あなたが香蘭社と深川製磁のどっちを選ぶか悩んだときの、ひとつの道しるべになればうれしいです。


