
出典-デュラレックス公式
デュラレックスの電子レンジや食洗機対応について詳しく知りたい方は、実際に電子レンジで使えるのか、爆発の心配やピカルディやボウルなど形状で違いがあるのか、といった不安を抱えているのではないでしょうか。
ここでは、デュラレックスの爆発原因に触れつつ、ピカルディを含む代表的シリーズの条件付き可否、長く使うための寿命の考え方、さらに偽物の見分け方まで、初めての方にもわかる手順で整理します。
また、コップ以外にも人気のボウルの扱いも取り上げ、安全面と使い勝手の両立を目指します。
この記事で分かること
- 電子レンジ使用の可否と条件
- ピカルディやプリズム、ボウルの注意点
- 爆発の原因と食洗機での扱いの注意
- 偽物の見分け方と寿命の考え方
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デュラレックスの電子レンジ使用可否と事前知識
- ピカルディの電子レンジ対応は?
- プリズムの電子レンジ対応は?
- ガラスのグラス・コップは電子レンジOK
- ボウルの耐熱性
- デュラレックスはオーブン不可?
- ピカルディのグラス・コップは食洗機使える?
- 温度差リスクと直火不可の理解
ピカルディの電子レンジ対応は?

ノーブルカップボード
ピカルディは、適切な手順と条件を満たすかぎり、電子レンジでの加熱に使えます。
全面物理強化ガラスは表面に圧縮応力層を持ち、一般的なソーダガラスよりも温度差に対して強いとされますが、設計意図はあくまで日常使いにおける耐衝撃性と熱衝撃への一定の耐性であり、無制限に加熱してよいという意味ではありません。
電子レンジでは内容物を入れた状態で短時間ずつ加熱し、急激な温度変化を避けることが安全運用の前提になります。
まず避けたいのは空の状態での加熱です。水分がない容器は局所的に温度が上がりやすく、ガラス内部の応力バランスを崩すおそれがあります。
加熱は500〜600W程度の中出力を基準にして30〜60秒刻みで様子を見ると、過加熱のリスクを抑えやすくなります。高出力で一気に温めるより、短時間を重ねる方が温度勾配を小さく保てます。
取り出した直後の取り扱いも重要です。加熱直後に濡れた布や冷えた金属天板など熱を急速に奪う面へ置くと、底面から急冷されて温度差が大きくなります。
乾いた厚手の布や木製の鍋敷きに置き、数十秒待ってから移動すると、温度差による負荷を軽減できます。
冷蔵庫やフリーザーから出した直後の個体に熱湯を注ぐ、あるいは直ちにレンジ加熱する行為も避けてください。常温に戻す時間を置くことで、ガラス全体の温度ムラが小さくなります。
ピカルディに限らず、全面物理強化ガラスは約130℃の温度差に耐えるとされますが、これは試験条件下の基準値であり、日々の微細な傷や欠けの有無で耐性は変わります。
口部のチップや横擦れ傷は応力集中を招くため、点検で異常が見つかったものは使用を中止します。食洗機使用時は口部同士が触れない配置にし、金属製カトラリーとの接触を避けると、傷の発生を抑えられます。
安全目安を一覧にすると次の通りです。
| 項目 | 推奨運用の目安 |
|---|---|
| 加熱条件 | 500〜600Wで30〜60秒刻みの再加熱 |
| 事前準備 | 冷蔵・冷凍からは常温に戻してから加熱 |
| 禁止事項 | 空焚き、直火、オーブン、電熱器、ホットプレート |
| 置き場所 | 加熱直後は乾いた布・木台へ、濡れ面や金属上を避ける |
| 点検基準 | 口部や底面の欠け・ひび・深い擦傷がある個体は退役 |
これらの手順は、メーカーの注意事項である電子レンジ対応だが濡れた面へ直置きしないといった指針とも整合します(出典:Duralex公式 使用上の注意)。
プリズムの電子レンジ対応は?
プリズムも、基本的な扱いはピカルディと同じです。格子状の陰影を生む成形が施されていますが、素材は同系統の全面物理強化ガラスであり、耐熱温度差や機械的強度の考え方は共通します。
したがって、電子レンジでは内容物を入れて短時間で区切る、取り出し後の急冷を避ける、冷えた個体をすぐに高温へ移行しない、といった温度差管理が実務上の要点になります。
具体的な再加熱の流れを整理すると、次の順序が扱いやすいです。まず冷蔵飲料やデザート類は常温へ近づけ、レンジへ入れる際はラップを軽くかけて蒸気の逃げ道を確保します。
出力は中程度に設定し、30〜45秒で一度停止して温度ムラを撹拌または軽くスワールして均します。その後、必要に応じて15〜30秒ずつ追加し、目的温度に達した時点で加熱を終えます。
加熱直後は濡れ布や冷たい石材カウンターではなく、乾いた布や木製トリベットに置き換えます。
プリズムはスタッキング可能な設計の製品もありますが、重ね置きは口部や肩部の擦れを生みやすく、微細傷の蓄積によって破損リスクが徐々に上がります。
とりわけ食洗機庫内では水圧や振動で接触しやすいため、ラックの仕切りを活用してスペースを確保してください。庫内乾燥の高温直後に冷風や冷水が当たる位置関係も避けると、熱衝撃の可能性を下げられます。
なお、電子レンジ対応であっても、直火・オーブン・電熱器・ホットプレートへの使用は不可です。
耐熱ガラス(耐熱膨張係数が小さく高温持続に向く設計)と、全面物理強化ガラス(表面圧縮層による衝撃・熱衝撃耐性重視)は設計目的が異なります。
高温持続を伴う焼成や直火加熱は、耐熱ガラスや金属の調理器具へ役割分担すると、品質と安全性の両立につながります。
最後に、日々の点検が予防の基礎になります。口部の段差やギザつき、底面の放射状ひび、側面の白濁ラインなどが見えた場合は使用をやめ、廃棄を検討します。
わずかな異音や違和感は、応力の乱れや微細傷のサインであることがあるため、無理をしない選択が安全管理の近道になります。
ガラスのグラス・コップは電子レンジOK

ノーブルカップボード
デュラレックスのグラスやコップは、基本的に電子レンジで使用可能とされています。ただし、ここで注意したいのは「条件付き」であるという点です。
全面物理強化ガラスは通常のガラスよりも衝撃や熱衝撃に強い特性を持ちますが、これは「急激な温度変化に比較的耐えられる」という意味であり、耐熱ガラスとは設計目的が異なります。
耐熱ガラスは、オーブン調理など長時間の高温加熱を前提として作られているため、高温持続環境下でも安定して使用できます。
一方、全面物理強化ガラスは、日常生活における温度差や衝撃を想定しており、直火やオーブンといった極端な条件には対応していません。
電子レンジで使用する場合、内容物が入った状態で短時間の加熱にとどめることが大切です。空の容器を加熱すると、ガラス内部に局所的な温度上昇が発生し、急激な応力変化を引き起こす恐れがあります。
これが破損やいわゆる「爆発」につながるケースも報告されています。加熱後は、急激に冷やさないこともポイントです。
冷水をかけたり、濡れた布の上に置いたりする行為は、ガラスに大きな温度差を与えてしまい、破損の原因になります。取り出した後は乾いた布や木製のトレイの上に置いて、自然に温度を下げるようにしましょう。
以下は、用途別の使用可否を整理した表です。日常的な使い方を見直す際の参考にしてください。
| 用途・条件 | デュラレックス(全面物理強化) | 一般的な耐熱ガラス |
|---|---|---|
| 電子レンジ | 条件付きで可(空焚き不可) | 可(取扱表示に従う) |
| オーブン | 不可 | 可(取扱表示に従う) |
| 直火・電熱器・ホットプレート | 不可 | 不可 |
| 熱湯(約100℃) | 可とされる | 可とされる |
| フリーザー(約−25℃) | 可とされる | 可とされる |
| 耐熱温度差 | 約130℃に耐えるとされる | 製品により異なる |
表からわかるように、デュラレックスの製品は冷凍庫や熱湯には対応していますが、オーブンでの使用は不可です。
また、電子レンジ使用時には、500〜600W程度の中出力で30〜60秒ずつ加熱し、様子を見ながら段階的に加熱する方法が推奨されます。これは急激な温度上昇を防ぎ、ガラスにかかる負荷を分散させるためです。
こうした使い方はメーカーの公式案内でも示されており、適切な運用を行うことで長く安全に使用できます。
ボウルの耐熱性
デュラレックスのボウルは、調理補助や下ごしらえに非常に便利であり、電子レンジでの加熱にも対応しています。スープや煮物の下ごしらえ、冷凍した食材の解凍など、幅広い用途に使えるのが特徴です。
ボウルもグラスと同じ全面物理強化ガラスで作られているため、熱湯やフリーザーでの使用が想定されています。しかし、ここでも注意すべきは直火やオーブンでの使用です。
ボウル自体は高い耐熱温度差を持ち、公式情報では約130℃の温度差に耐えられるとされていますが、オーブンのような持続的な高温環境ではガラス全体に均一かつ強い熱負荷がかかります。
この状態は全面物理強化ガラスの設計範囲を超えるため、破損や事故の原因となる可能性があります。したがって、オーブンでの使用は避ける必要があります。
冷凍した食材を解凍する場合は、ボウルを冷蔵庫から取り出したら、すぐに電子レンジにかけず、少し室温に戻してから加熱を始めると安全性が高まります。これは、ガラス全体に温度差を均等に分布させるためです。
電子レンジでの加熱は短時間ずつ行い、途中でかき混ぜることで温度ムラを防ぎます。加熱後は乾いた布や木製の台の上で自然に冷ますようにしてください。
また、使用前には必ずボウルにひび割れや欠けがないか確認することが重要です。特に口部や底面は衝撃を受けやすく、わずかな欠けでも応力が集中して破損につながる恐れがあります。日常的に点検を行い、異常が見つかった場合は無理に使わずに交換しましょう。
デュラレックスのボウルは、適切な取り扱いを行えば、調理の効率を高めつつ長期間安全に使用できます。日々の点検と正しい使い方を習慣にすることで、製品寿命を延ばすことができます。
デュラレックスはオーブン不可?

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デュラレックス製品は日常使用において高い耐久性を誇りますが、オーブン調理には適していません。
これは、素材に使用されている全面物理強化ガラスの特性に由来します。このガラスは表面に圧縮層を持つことで急激な温度変化に強く、落下や衝撃にも耐えられるよう設計されています。
しかし、その特性は短時間の加熱や冷却に対して効果を発揮するものであり、オーブンのように高温状態が長時間続く環境を前提としていません。
耐熱ガラスは、オーブンでの使用を目的として作られており、膨張係数が小さく、高温持続にも対応できる設計がされています。
これに対してデュラレックスの強化ガラスは、家庭内での飲料や調理補助の範囲に限定した温度変化を想定しているため、長時間高温での使用はガラス全体に強い応力を与え、破損や事故につながる危険があります。
メーカーの公式ガイドラインでも、直火やオーブン、ホットプレート、電熱器での使用は明確に禁止されています。(出典:Duralex公式 使用上の注意)。
例えば、グラタンやパン、ロースト料理などをオーブンで調理したい場合は、デュラレックスではなく、耐熱ガラス製の耐熱皿や金属製のオーブンウェアを使用しましょう。
デュラレックスは加熱後の料理を盛り付ける器や、電子レンジでの再加熱用として使用するのが安全です。役割を明確に分けることで、製品を長く使い続けることができ、破損リスクを最小限に抑えることができます。
ピカルディのグラス・コップは食洗機使える?

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ピカルディシリーズは、食洗機での使用が可能とされています。ただし、単純に食洗機対応だからといって油断してしまうと、ガラス製品ならではのリスクが生じる可能性があります。
食洗機内では水流の勢いや洗浄中の振動により、グラス同士がぶつかりやすく、これが小さな傷や欠けの原因となります。強化ガラスは表面に圧縮応力がかかっているため、傷が内部に達すると一気に破損する特性があり、注意が必要です。
また、食洗機は高温の洗浄水と乾燥工程を経て冷却されます。この過程で急激な温度差が発生すると、ガラスに強い負荷がかかります。
特に乾燥直後に冷水がかかると、温度差が大きくなり破損リスクが高まります。こうしたリスクを防ぐためには、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 上段ラックに置き、グラス同士の間隔を空けて配置する
- 金属製のカトラリーや重い器の隣に置かない
- ラック内で固定される位置を選び、振動を抑える
- 洗浄後は熱源付近から離し、自然に冷ます
このような配置や扱いを徹底することで、食洗機使用時の破損リスクを大幅に軽減できます。
なお、特にピカルディは口部が薄く繊細なデザインになっているため、日常的に使用前後で欠けやひびがないか確認する習慣を持つことが大切です。少しの欠けでも放置すると、そこから一気に破損が広がる危険があります。
温度差リスクと直火不可の理解
デュラレックス製品を安全に使い続けるためには、温度差管理と加熱源の選択が最も重要なポイントになります。公式情報によると、デュラレックスの強化ガラスは約130℃の温度差に耐えるとされています。
しかし、これはあくまで試験条件下での目安であり、日常の使い方やガラスの状態によっては、この限界を超える場合があります。
ガラスは急激な温度変化に弱く、特に冷たい状態から一気に高温へ、または高温から一気に冷却されると、内部で急激な膨張や収縮が起こり、ガラスが耐えきれなくなることがあります。
この現象がいわゆる「爆発的な破損」につながります。前述の通り、全面物理強化ガラスは破損時に細かい粒状に砕けますが、その衝撃は大きく、破片が広範囲に飛び散る危険性があります。
具体的には、以下の行為を避けることが推奨されます。
- 冷凍庫から出した直後の器に熱湯を注がない
- 電子レンジ加熱後にすぐ冷水へ浸けない
- 冷えた状態のガラスをいきなり高温オーブンや直火にかけない
- 加熱後に冷たい金属台や濡れ布の上に置かない
これらの手順を守ることで、温度差による破損リスクを大幅に減らせます。また、デュラレックスは直火やホットプレート、電熱器の使用が禁止されています。
これらの熱源はガラスの一部に局所的な高温を与えるため、温度差が極端になり、破損につながる可能性が高くなります。
日常的に「温度差に気を配る」という意識を持つことが、安全で長く使用するための基本です。使う前には必ず器の状態を確認し、温度管理を意識した運用を心がけましょう。
デュラレックスで電子レンジの安全運用

出典-デュラレックス公式
- 爆発の原因は?
- デュラレックスが爆発?食洗機の扱い
- 寿命に影響するのか
- 偽物の見分け方
- ニトリの取扱
- 公式サイトを確認
- デュラレックスの電子レンジ対応可否:まとめ
爆発の原因は?
デュラレックスのグラスやボウルが突然「爆発」するように割れる現象は、多くの人にとって驚きや不安を感じる出来事です。
実際には、これは全面物理強化ガラスという素材特有の破損メカニズムによるもので、通常のガラス製品とは割れ方が大きく異なります。
全面物理強化ガラスは、その名の通りガラスの表面に高い圧縮応力層を持たせる加工が施されています。この圧縮応力層があることで、外部からの衝撃や急激な温度変化に強く、通常のガラスよりも高い耐久性を発揮します。
しかし、この特性は同時にリスクも伴います。表面にできた傷が内部の引張応力層にまで達すると、圧縮層と引張層のバランスが一気に崩れ、ガラス全体に瞬時に応力が解放されます。
その結果、ガラスは氷砂糖を砕いたような細かな粒状に割れ広がり、大きな破裂音とともに破片が広範囲に飛び散るのです。この現象が一般的に「爆発した」と表現される理由です。
破損が起こる主な要因として、以下のようなケースが考えられます。
- 口部にできた微細な欠け
- グラス同士を重ねた際に生じる擦れ傷
- 硬い場所への落下によるダメージ
- 長期間の使用で生じた微小な亀裂や傷の蓄積
こうした傷は、目視では見つけにくい場合がありますが、ガラスにとっては重大な弱点となります。特にデュラレックスのように表面圧縮応力が高いガラスでは、ほんの小さな欠けが大きな破損につながる可能性があるため、日常的な点検が重要です。
使用前には、口部や底部を光にかざして確認し、欠けやひびがあれば速やかに使用を中止してください。
わずかな異音やぐらつきも破損の前兆である可能性があるため、少しでも不安を感じた製品は迷わず退役させることが安全対策となります。こうした予防策を徹底することで、爆発的破損のリスクを大幅に低減できます。
デュラレックスが爆発?食洗機の扱い

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デュラレックス製品を食洗機で使用する場合、特に注意したいのは「衝突」と「急激な温度差」です。強化ガラスは食洗機での洗浄に対応しているとされていますが、その内部構造上、これら二つの要因は破損の大きな原因となり得ます。
食洗機の内部では、強い水流によってグラスが揺れ動きます。その際、ガラス同士がぶつかると、表面に目に見えない細かい傷がつくことがあります。
この微細な傷が長期的に蓄積すると、前述した応力解放現象が起きやすくなり、爆発的な破損を引き起こすリスクが高まります。特にグラスの口部は薄く繊細なため、接触による損傷が集中しやすく、細心の注意が必要です。
さらに、食洗機は高温での洗浄と乾燥の工程を経た後、冷却段階へと移行します。このとき、乾燥直後の高温状態で冷水が一気にかかると、ガラス内部に急激な温度差が生じ、熱衝撃による破損が起こりやすくなります。これは、グラスを熱湯から冷水に突然移す行為と同様の危険性を持ちます。
こうしたリスクを避けるためには、以下の点を徹底しましょう。
- 食洗機の上段ラックを使用し、グラス同士が接触しないよう間隔を空ける
- ラック内でグラスを固定し、振動による衝突を防ぐ
- ノズル真下やヒーター付近など、高温・高圧の水流が直接当たる位置を避ける
- 金属製カトラリーや重い器と一緒に配置しない
- 洗浄後は熱源から離し、自然冷却させてから収納する
特に、グラスの底面と口部を保護することが重要です。収納時も無造作に重ねず、必ずスペースを確保して置きましょう。また、使用後にはグラスを軽く回してみて、異音がしないか、ひび割れがないかを確認することが推奨されます。
このように、食洗機での扱いには正しい知識と注意が欠かせません。日々の習慣として適切な配置と取り扱いを続けることで、デュラレックス製品を安全に長く使い続けることができます。
寿命に影響するのか

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デュラレックスの製品には、何年で寿命を迎えるといった明確な耐用年数は設定されていません。これは、製品の寿命が使用環境や取り扱い方法によって大きく変化するためです。
強化ガラスは通常のガラスよりも耐衝撃性が高く、表面に形成された圧縮層により傷がつきにくい特性を持っています。
しかし、長年の使用で少しずつ目に見えない微細な傷が蓄積し、その傷が内部の引張応力層に達すると、ガラスが突然破損するリスクが高まります。
こうした破損リスクを最小限にするには、日常的な取り扱いとメンテナンスが不可欠です。例えば、食洗機を使用する場合はグラス同士を密着させず、間隔を十分に空けて配置することが推奨されます。
洗浄中にグラスがぶつかると、表面に見えない擦れ傷が発生し、これが将来的な破損の起点となる可能性があります。
また、グラスを収納する際は、硬い台に直接スタッキング(重ね置き)しないことも大切です。スタッキングは省スペースで便利ですが、底面と口部が直接接触すると傷が集中しやすく、結果として製品の寿命を縮めることになります。
収納する際は、紙ナプキンや柔らかいクロスを間に挟むなど、接触を避ける工夫を取り入れると安心です。
さらに、使用前には底面や口部を光にかざして点検し、刻印の周辺や縁に欠けやひび割れがないか確認しましょう。
使用中に異音がしたり、わずかなぐらつきや違和感を覚えた場合は、その製品を無理に使わず速やかに交換することが望まれます。これは、目に見えない亀裂がすでに広がっている可能性があるためです。
定期的な点検と正しい取り扱いを続けることで、デュラレックス製品を長く安全に使い続けることができます。製品自体の強度は高いものの、最終的な寿命は日々の管理次第で大きく左右されるといえるでしょう。
電子レンジ・食洗機対応のDURALEX
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偽物の見分け方

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デュラレックス製品は世界的に人気が高く、耐久性とデザイン性が評価されています。その一方で、市場には正規品と酷似した偽物や類似品が流通しており、消費者にとって見分けが難しい場合があります。
偽物を掴まされないためには、いくつかの確認ポイントを押さえておくことが重要です。
最も基本的な確認方法は、製品底面の刻印です。デュラレックスの正規品には、必ず「DURALEX」というブランド名が刻印されています。
この刻印は鮮明で均一に彫られており、文字の形状も正確です。一方、偽物では刻印が浅かったり、文字が歪んでいることがあります。
また、正規品はフランスまたはスペインの工場のみで生産されており、底面には必ず生産国の表示が記載されています。この表示がない、もしくは不自然な表記の場合は注意が必要です。
さらに、容量やサイズ表記が公式仕様と一致しているかもチェックしましょう。偽物ではサイズが微妙に異なっていたり、公式スペックにない容量が記載されていることがあります。パッケージにも着目すべきポイントがあります。
印刷が粗い、説明文が不自然、または必要な情報が欠けている場合は、正規品ではない可能性が高まります。特に、相場と比べて極端に安い価格で販売されている商品は、偽物であるケースが多いため警戒が必要です。
購入時には、正規取扱店や信頼できる販売実績を持つ店舗から購入することが推奨されます。
オンラインショップを利用する場合も、販売元の評価やレビューを確認し、不安があれば公式サイトの店舗検索機能を活用するなどして、購入先の信頼性を確認しましょう。
これらの習慣を持つことで、偽物を避け、安全に長く使用できる製品を手に入れることができます。うっかり偽物を購入してしまい、電子レンジにも食洗機にも対応していなかった、とならないように気をつけましょう。
ニトリの取扱
デュラレックス製品は、ニトリなどの大手量販店でも販売されていることがあります。ただし、常に全ての店舗で取り扱われているわけではなく、地域や時期によって在庫状況やラインアップが変動するのが実情です。
そのため、同じチェーン店でも店舗ごとに品揃えが異なる可能性がある点には注意が必要です。
国内でのデュラレックス流通は広く普及しているものの、製品の入荷状況はシーズンによって変化します。
特に人気の高いピカルディやプリズムシリーズは、家庭用だけでなくカフェや飲食店など業務用としても需要が高いため、一時的に品薄となるケースも少なくありません。加えて、輸入状況や流通ルートの変動も在庫数に影響を与えます。
購入する際は、まず公式サイトや各店舗のオンラインストアで在庫の有無を確認してから訪問すると効率的です。また、店頭で実際に製品を手に取った際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- 製品本体に電子レンジ・食洗機・フリーザー対応可否の表示があるか
- 底面の刻印が鮮明で、正規品であることが確認できるか
- 容量やサイズ表記が公式仕様と一致しているか
- 色名やデザイン名が公式情報と整合しているか
これらを確認することで、偽物や不正確な情報に基づいた購入を防げます。また、特売品やアウトレット品の場合でも、外観にひびや欠けがないかを入念に確認しましょう。
デュラレックスは正しい情報をもとに選ぶことで、安心して長く使用できる製品を手に入れられます。
公式サイトを確認

ノーブルカップボード
最新の使用条件やシリーズ展開を把握するには、メーカーの公式サイトを確認するのが最も確実な方法です。特にデュラレックスは国際的に展開しており、製品ラインナップや使用上の注意事項が定期的に更新されます。
公式サイトでは、以下のような一次情報を正確に確認することができます。
- 各シリーズ(ピカルディ、プリズム、ボウルなど)のサイズや容量の一覧表
- 耐熱温度差や使用禁止事項に関する最新情報
- 電子レンジ、食洗機、フリーザーへの対応可否と注意点
- オーブンで使用できない理由や注意事項の再確認
- 新色や限定モデルの発表情報
特に、電子レンジでの使用に関する情報は家庭での安全性に直結するため、最新の注意事項を把握しておくことが重要です。例えば、レンジ加熱後にすぐ冷水につけないことや、空焚き禁止といった基本ルールが記載されています。
また、公式サイトではシリーズごとの容量やサイズが表形式で一覧化されており、購入前に比較検討する際にも役立ちます。
購入前だけでなく、使用中にも定期的に公式サイトを確認する習慣を持つことで、安全性を確保しながら製品を適切に活用できます。正しい情報をもとに使用することが、ガラス製品の破損防止と長期使用につながります。(出典:Duralex公式サイト)。
デュラレックスの電子レンジ対応可否:まとめ
- 全面物理強化ガラスで作られた製品で、電子レンジ使用は条件付きで可
- オーブンや直火は使用禁止で、熱源の選択には注意が必要
- 電子レンジ使用時は空焚きを避け、内容物を入れ短時間加熱を基本とする
- ピカルディやプリズムはレンジ対応だが、急激な温度変化は避ける
- 食洗機使用は可能だが、衝突防止のため配置に工夫が必要
- 温度差は約130℃まで耐えられるとされるが限界を超えると破損リスク
- 爆発的破損は全面強化ガラス特有の現象で、細かく砕ける安全設計
- 使用前には口部や底面を点検し、欠けやひびがあれば使用を中止
- ニトリなど量販店でも販売されるが、在庫状況は時期や店舗によって変動する
- 偽造品は底面刻印や生産国表示を確認して見分ける
- 正規販売店や信頼できるオンラインショップから購入する
- 公式サイトで最新情報やシリーズごとのサイズを確認する
- ピカルディやプリズムはカフェや飲食店でも人気が高く流通量が多い
- 電子レンジ使用後は急冷を避け、自然冷却を基本とする
- 正しい管理と点検を行えば長期間安全に使用できる
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