ウェッジウッドb級品の見分け方と偽物を避けるチェックポイント保存版
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ウェッジウッドb級品の見分け方と偽物を避けるチェックポイント保存版

比較、違い

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今日は、ウェッジウッドのB級品の見分け方について、じっくりお話ししようかなと思います。アウトレットやフリマアプリを見ていると、「これって本当にB級品?ただの中古?それとも偽物?」と不安になりますよね。

写真だけだとバックスタンプの細かいところまで見えなかったりして、買うかどうか悩んでいるうちに売り切れてしまった…なんて経験がある方も多いはずです。

とくに、ウェッジウッドのバックスタンプ一覧を見てもよく分からなかったり、バックスタンプがWだけのものをどう判断すればいいのか、ウェッジウッドの刻印数字の意味や、ウェッジウッドジャスパーの刻印をどう読むかなど、細かいポイントで迷いやすいところが多いはずです。

「ちゃんと分かる人だけ得していて、自分は毎回後出しジャンケンになってる気がする…」と感じているあなたにも、スッキリしてもらえるように書いていきます。

このページでは、私がこれまで集めてきたウェッジウッドと、ブランドの歴史や素材の特徴をもとに、B級品の特徴や、バックスタンプや刻印から読み取れる情報、そしてオンラインで買うときのチェックポイントまで、できるだけ具体的にまとめました。

読み終わるころには、「この一皿、この価格ならアリだな」と自信を持って判断できるようになっているはずですし、「これはさすがにやめておこう」という撤退ラインもはっきりしてくると思います。

この記事で分かること

  1. ウェッジウッドの一級品とB級品の違い
  2. バックスタンプや刻印から分かるB級品サイン
  3. スクラッチや歪みなど物理的なチェックポイント
  4. メルカリやオークションで失敗しないコツ

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ウェッジウッドB級品の見分け方:基礎知識

品質、クオリティ

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まずは、ウェッジウッドの一級品とB級品の違い、それからバックスタンプや刻印がどんな意味を持っているのかという「土台」の部分を整理していきます。

ここを押さえておくと、実物を手に取ったときの判断スピードが一気に上がりますし、ネットの情報にも振り回されにくくなりますよ。

B級品の基礎知識

ウェッジウッドの食器には、大きく分けて一級品と二級品、いわゆるB級品という区分があります。

一級品は、ブランドが定めた厳しい基準をすべてクリアしたもの。絵柄の位置、線の太さ、釉薬のノリ、歪みの有無など、かなり細かい箇所までチェックされます。

それに対してB級品は、ごく小さな塗りムラやピンホール、転写のわずかなズレなどがあるために、正規の一級品ルートから外されたものです。

ここで大事なのは、「B級品=粗悪品」ではないということです。むしろ、ブランドの基準が厳しすぎるがゆえに、日常使いではまったく気にならないレベルの理由でB級に回されるケースがほとんどです。

ウェッジウッドは18世紀から続くブランドで、英国王室御用達としても知られていますが、その背景には「クオリティに妥協しない」という姿勢があります。

ブランドの歴史や品質に関する考え方は、Wedgwood公式サイトのブランドストーリーからも読み取ることができます(出典:Wedgwood公式サイト「The Wedgwood Story」)。

つまり、B級品は「激安の代わりに覚悟が必要なジャンク品」ではなく、「ほぼ一級品だけれど、ブランドの目から見るとあと一歩足りなかった子」とイメージしてもらうと近いかなと思います。

あなたが必要としているのが「完璧な鑑賞用」なのか、「気兼ねなく使えるお気に入りの普段用」なのかによって、B級品がベストな選択肢になるかどうかも変わってきます。

B級品が生まれる主な理由

ウェッジウッドのB級品としては、たとえばこんな理由が多いです。

  • 柄の転写が予定位置から数ミリずれている
  • リム(縁)の金彩ラインが、よく見るとほんの少し波打っている
  • 釉薬の中に小さな気泡やピンホールがある
  • ソーサーやプレートが、わずかに反っていて完璧な水平ではない

どれも「日常使いでは気づかない」「言われて初めて分かる」というレベルのものも多いですが、ブランドとしてはそこをシビアに見ています。

だからこそ、B級品だからといって寿命が極端に短いとか、食器として危険というわけではありません。

ざっくり言うと、B級品は「厳しすぎるQCから少しはみ出しただけの優等生」みたいな存在です。日常使いなら十分すぎるクオリティのものが多く、気軽にウェッジウッドを楽しみたいあなたには、かなり現実的な選択肢になってくれるはずですよ。

なお、ここでお伝えしている内容や、B級品の割合・基準などは、あくまで一般的な傾向や私自身の観察にもとづいたものです。各シリーズの仕様や最新の販売方針については、必ず公式サイトや正規販売店の情報を確認してください。

また、真贋判定や高額商品の売買など重要な判断が必要な場合は、最終的な判断を専門家や信頼できるショップに相談することをおすすめします。

一級品とB級品アウトレット比較

比較、違い、比べる

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一級品とB級品の違いを、もう少し具体的にイメージしたいですよね。ここでは「見た目」「価格」「保証・アフターサービス」の3つの視点から、アウトレットも含めて整理していきます。あなたがどこで妥協できて、どこは譲れないのかを考える材料にしてみてください。

見た目の差は「拡大鏡レベル」なことも多い

まず見た目。一級品は、柄の位置や線の太さ、釉薬の光沢まで本当にビシッと揃っています。ワイルドストロベリーのような人気パターンだと、葉っぱの先端やイチゴの位置まで、かなりシビアにチェックされています。

ワイルドストロベリー一級品

一方でB級品は、「よーく見るとここのイチゴの輪郭がわずかに二重になっている」「金彩ラインのスタート位置が少しずれている」など、本当に細かい点で一級から外れていることが多いです。

手元にルーペや強めのLEDライトがあると、この差はかなり分かりやすくなります。逆に言えば、日常の照明下で、あなたが普段使いする距離感で見たときに気にならないのであれば、実用面ではそれほど気にしなくていい部分とも言えます。

価格差は「割引率+欠点の内容」で見る

アウトレットや二次流通では、B級品は定価から30〜70%オフくらいで出ていることが多いですが、これはあくまで目安です。実際には、シリーズの人気度や生産終了しているかどうか、欠点の内容によってもかなり変わります。

パターン 状態のイメージ よくある価格感の目安
一級品(現行品) 欠点ほぼなし、現行ライン 定価〜ごく小さな値引き
B級品(軽微な欠点) ピンホールやごく軽い柄ズレ 定価の30〜50%オフあたり
B級品(目立つ欠点) はっきりしたムラや歪み 定価の50〜70%オフあたり
中古品(状態良し) 一級品でも中古、箱なしなど 定価の40〜60%オフあたり

ここでの数字も、あくまで「よく見るレンジ」の話であって絶対ではありません。とくに廃盤シリーズやレアカラー、限定コラボなどはプレミアがついてB級品でも高値になることがあります。

逆に、人気の落ち着いたシリーズは、状態がそこそこ良くてもかなり安く出ていることもあります。

保証とアフターサービスの違いもしっかり確認

もうひとつ忘れがちなのが、保証とアフターサービスです。多くのブランドと同じく、ウェッジウッドのアウトレット品やB級品は、基本的に通常の保証や交換サービスの対象外になることが多いです。

また、メルカリやオークションなど個人間取引の場合は、初期不良の扱いは出品者次第になります。

「安いけど、万が一割れて届いたらどうする?」「説明になかった欠点があったら?」という視点も、ちゃんと持っておくと安心です。ショップごとの返品・交換ポリシー、フリマアプリの補償内容は、必ず事前にチェックしておきましょう。

費用面や保証の有無については、ここで挙げた内容はあくまで一般的な目安です。正確な条件は、各ショップやサービスの最新の規約・案内で必ず確認してください。どうしても不安な場合や高額商品を購入する際には、信頼できる専門店で実物を見ながら選ぶのも大事な選択肢だと思います。

スクラッチで分かるB級品判定

OKかNG、おすすめかダメか

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ウェッジウッドのB級品を見分けるうえで、いちばん頼りになるのが「スクラッチ」です。高台の裏側にあるバックスタンプの上から、意図的にひっかき傷のような線が入っているものは、それだけで強いB級品サインと考えてOKです。

あなたもショップでお皿を裏返してチェックしたことがあるかもしれませんが、「なんとなく線があるような…」くらいだと、見逃してしまうことも多いんですよね。

よくあるスクラッチのパターンと意味合い

パターン よくある意味合い チェックのコツ
細い一本線 ごく軽微な欠点によるB級品 斜めに光を当てて、線の有無を確認
複数の線・バツ印 やや目立つ欠点、アウトレット管理用 スタンプ全体をなぞるように触って確認
広い研磨跡 級外品に近い個体の可能性 高台の安定性と素地の削れを要チェック

スクラッチは、回転砥石や工具で「サッ」と削ったような跡になっていることが多く、印刷のインクのように盛り上がっていたり、自然な擦れとは違う質感があります。

とくに一本線のスクラッチは、スタンプのロゴを横切るように入れられることが多いので、ロゴの線をなぞるように光を当ててみると見つけやすいです。

実際のチェック手順

  • 高台を上に向けて、バックスタンプ部分にスマホのライトを斜めから当てる
  • 光の反射で線が浮かび上がらないか、角度を変えながら確認する
  • 指先でスタンプ部分を軽くなぞり、ひっかかりや段差がないか確かめる
  • スタンプの一部が不自然に薄くなっていないかも合わせてチェック

目視だけだと「なんとなく光の筋かな?」で終わってしまうことも多いですが、指で触ってみると意外とハッキリ分かります。

特に研磨跡タイプは、触ると明らかに段差を感じるものもあるので、高台のガタつきやテーブルへの当たり具合も一緒に確認しておくと安心です。

スクラッチがあっても、普段使いにはまったく支障がないケースも多いです。大事なのは、「スクラッチ=偽物」ではなく、「スクラッチ=メーカーがB級と判断した正式な印」という捉え方です。

「スクラッチがある=本物らしさの証拠」と逆転の発想で見ると、気持ちもかなりラクになりますよ。

ただし、スクラッチがあまりに深くて素地まで削れている場合や、高台の一部が大きく欠けたように見える場合は注意が必要です。

こういった個体は、テーブルを傷つけたり、安定性が悪くなったりするリスクがあります。価格が極端に安い場合でも、「自宅で本当に安心して使えるか?」という視点を忘れないようにしておきたいところです。

ウェッジウッド バックスタンプ一覧の見方

ブランド食器のバックスタンプ

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ウェッジウッドのバックスタンプ一覧を見ていると、壺のマークが付いていたり、WEDGWOODの文字だけだったり、年代によって本当にバリエーションが多いですよね。

バックスタンプは、製造年代や工場の場所をざっくり把握するのに役立つ大事な手がかりです。「このお皿、いつごろのものなんだろう?」と気になったときは、まずバックスタンプを見る癖をつけると楽しくなってきます。

壺マークと文字の組み合わせでざっくり年代を読む

たとえば、ポートランドの壺シンボルにWEDGWOOD ENGLANDと表記されているものは、比較的近年の量産期のものが多く、アウトレットやB級品でもよく見かけるスタイルです。

一方で、古い年代のものはWEDGWOODだけのシンプルな表記だったり、WEDGWOOD & CO、Ltd.などの文字が入っていたりと、雰囲気がかなり違います。

バックスタンプ一覧を眺めるときは、以下の3つを意識してみてください。

  • 壺マークの有無(シルエットの形も含めて)
  • WEDGWOODの書体(大文字・小文字、太さ、文字間隔)
  • ENGLANDやMADE IN ENGLANDなどの国名表記の位置

この3つが分かってくると、「このスタンプはだいたい〇〇年以降」「これはかなり新しいロゴだな」という感覚がつかめるようになります。

もちろん、細かい年代特定は専門書レベルになりますが、「なんとなく古い/新しい」ではなく、自分の中で整理された軸ができるだけでもかなりの進歩です。

B級品判定との組み合わせ方

バックスタンプそのものは、「一級かB級か」を直接示すものではありません。B級品かどうかを教えてくれるのは、その上から入れられたスクラッチやドットなどの追加マーキングです。なので、

バックスタンプ一覧で年代とシリーズを確認 → スクラッチの有無と位置でB級判定 → 物理的な欠点の有無をチェックという三段構えで見るのが、いちばん安定したやり方かなと思います。

バックスタンプ一覧をプリントして手元に置いておき、実物のスタンプと見比べてみるのもおすすめです。

慣れてくると、「このロゴの時期はジャスパーの色味がちょっと違うな」といった、マニアックな違いまで見えてきて、コレクションの沼がどんどん深くなっていきます。

刻印の数字の読み方

ウェッジウッドの裏側をじっと見ると、バックスタンプとは別に数字やアルファベットがポツンと刻印されていることがあります。

これが、いわゆるウェッジウッドの刻印数字です。初めて見ると「この数字がB級品を意味するのかな?」と不安になりますが、ほとんどの場合はそうではありません。

刻印数字は「工場のメモ」のようなもの

多くの刻印数字やアルファベットは、窯の番号やロット、生産ラインの管理など、工場内部の情報を示すためのコードです。

たとえば、同じシリーズのプレートでも、数字の位置や組み合わせが微妙に違っていたりしますが、それだけで良し悪しやB級・一級を判断することはできません。

なので、「刻印数字=B級マーク」と早とちりしないことが大事です。刻印数字があってもスクラッチがなければ、一級品として出荷された可能性が高いですし、逆に数字がなくてもスクラッチが入っていればB級品として扱われます。あくまで、「数字+スクラッチのセット」で見てあげてください。

特別な数字が入るケースもある

一部のジャスパーや記念アイテムでは、特別な数字や記念刻印が入ることがあります。たとえば、ジャスパー250周年記念のオーナメントなどには、底に250という数字が刻印されていて、「このアイテムは周年記念のシリーズですよ」ということを示してくれています。

こういう数字は、単なる管理用コードではなく、「その個体のストーリー」を教えてくれる要素として見てあげると楽しいです。

「この数字、なんだろう?」と思ったときは、シリーズ名やコレクション名と一緒に検索してみると、記念モデルや限定生産だったことが分かる場合もあります。

数字単体ではなく、バックスタンプ・デザイン・箱の有無などと合わせて総合的に判断するのがコツです。

もちろん、刻印数字だけで真贋を判断することはできません。偽物のなかには、それっぽい数字を適当に打っているものもあります。

あくまで、バックスタンプの精度や素地の質感、絵柄のクオリティといった他の要素と組み合わせて、「この数字は本物っぽい流れの中にあるかどうか」を見ていくイメージを持ってもらえると良いかなと思います。

ウェッジウッドB級品の見分け方を実践で学ぶ

食器の選び方や使い方、使う方法などのチェックリスト

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ここからは、実際にあなたがアウトレットやフリマアプリ、オークションなどでウェッジウッドをチェックするときの「実践編」に入ります。

バックスタンプWだけの場合や、ジャスパーウェアの刻印、さらには偽物との見分け方、オンライン購入の注意点まで、一つずつ具体的に見ていきましょう。

バックスタンプがWだけ

ときどき、「バックスタンプがWだけなんだけど、これって本物?」という相談をもらいます。結論から言うと、Wだけの刻印だから即偽物とは限りませんが、慎重に確認したほうがいいケースです。ここは、ちょっとだけ腰を据えて見ていきましょう。

Wだけ刻印があり得るパターン

古いジャスパーウェアや一部の素地アイテムでは、WEDGWOODではなくWだけの刻印が入るものもあります。

英字のWが手打ちされたような雰囲気で、フォントにもやや揺らぎがあるタイプですね。こうした刻印は、工場の実務的な印に近く、現在のようなブランドロゴとしてのバックスタンプとは少し性格が違います。

とはいえ、全体としては特殊な例に近く、Wだけの刻印だからといってレアもの認定して飛びつくのは危険です。「Wだけ=レアだからラッキー」と早合点せず、他の条件もきちんと満たしているか確認してから判断するのが大切です。

Wだけ刻印を見たときのチェックリスト

  • Wの形が他のウェッジウッド刻印と同じ雰囲気か(極端に丸すぎたり、縦長すぎないか)
  • 素地や釉薬の質感が、他のウェッジウッド製品と比べて違和感がないか
  • デザインやレリーフの細かさが、ブランドらしいクオリティを保っているか
  • 出品者の説明に、W刻印についての言及や購入経路の説明があるか

とくにジャスパーの場合、レリーフのエッジがシャープかどうか、背景色とレリーフ部分のコントラストが自然かどうかは、真贋を見分ける重要なポイントです。Wだけ刻印だからこそ、他の部分が「きちんとウェッジウッドしているか」に注目してみてください。

少しでも違和感があれば、無理に高値で追いかけない。これが一番の安全策です。どうしても気になる場合は、専門店や買取店に写真を見せて意見を聞いてみるのもおすすめですよ。

Wだけ刻印は、コレクター視点でも判断が分かれるところなので、「よく分からないけどレアっぽいから高額で買ってみる」というのは避けたほうが無難です。

あなたがまだウェッジウッドに慣れていない段階なら、まずはバックスタンプが明確な個体から集めていき、経験値がたまってからW刻印にチャレンジする、くらいの距離感がちょうどいいかなと思います。

ジャスパーの刻印の特徴

ブランド食器、皿、バックスタンプ、刻印、偽物

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ジャスパーウェアは、ウェッジウッドの中でもとくに刻印が重要なジャンルです。釉薬がかかっていない素地なので、マークはスタンプではなく刻印で入っていることが多く、B級品かどうかだけでなく、時代や価値にも直結する情報になります。

ジャスパーが好きなあなたにとって、刻印を読めるようになることは、小さなステップアップですが、楽しさがかなり変わってきますよ。

ジャスパー刻印で見るべき3つのポイント

  • WEDGWOODの文字の形:太さ・高さ・文字間のバランスが自然かどうか
  • ENGLANDやMADE IN ENGLANDの表記:有無や位置、フォントの雰囲気
  • 数字やアルファベットの追加刻印:年代やロットを示している可能性

たとえば、19世紀末〜20世紀前半のジャスパーと、近年のジャスパーとでは、刻印の雰囲気がけっこう違います。

古いものは、WEDGWOODの文字そのものにわずかな揺らぎがあり、やや手作業感のある印象。一方で新しいものは、フォントが均一で機械的な整い方をしています。

「どっちが良い」という話ではなく、「この刻印はこの時代っぽいな」と感覚的に分かるようになると、見ていてすごく楽しいんです。

B級品かどうかとジャスパー刻印

ジャスパー刻印そのものは、B級品かどうかを直接示してはいません。B級品らしいサインは、やはりスクラッチや研磨跡、高台のガタつきなどのほうに現れます。ただ、ジャスパーはマットな素地のため、欠点が目立ちやすいという特徴があります。

  • レリーフの一部がつぶれている、輪郭が崩れている
  • 背景の色ムラが、広い範囲で目立っている
  • 高台の一部が欠けていて、置いたときにカタつく

こうした欠点がある場合、多くはB級品として扱われるか、もしくは工場出荷前にそもそも廃棄されることもあります。

なので、市場に出回っているジャスパーのB級品は、「ぱっと見はきれいだけど、ちょっとしたムラやレリーフの甘さがある」という程度のものが多い印象です。

ジャスパーはお手入れ方法も少し独特です。黄ばみや汚れが気になるときの対処法については、ウェッジウッドジャスパーお手入れ完全ガイドで詳しくまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。日々のお手入れをしながら刻印を眺める時間も、なかなか楽しいものですよ。

最後に、ジャスパーの刻印は「一瞬で覚えよう」としなくて大丈夫です。あなたの手元に迎えた一つひとつのアイテムについて、「これはこんな刻印なんだ」と写真を撮ってメモしていくだけでも、自然と目が慣れてきます。

コレクションノートのように記録していくと、あとから見返したときに自分だけの資料になってくれるのでおすすめです。

偽物と本物のB級品を比較

ブランド食器が本物か偽物かで悩んでいる女性

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B級品を探していると、どうしても気になるのが「偽物問題」ですよね。特にオンラインだと、写真と説明だけで判断しないといけないので、「B級品です」と書かれているものが、本当にウェッジウッドのB級品なのか、それとも単にクオリティが低いだけなのか、判断がむずかしいところです。

本物B級と偽物で違いが出やすいポイント

  • バックスタンプの精度:文字の輪郭がシャープか、スペルミスや文字の位置ズレがないか
  • デザインの緻密さ:柄のエッジがぼやけていないか、色のにじみが不自然でないか
  • 素地と釉薬の質感:表面が不自然にザラザラしていないか、指でなでたときの滑らかさ
  • 重さのバランス:同シリーズの他の個体と比べて極端に軽すぎないか、薄すぎないか

本物のB級品は、あくまで「ウェッジウッドの標準クオリティをほぼ満たしているけれど、どこか一部に小さな欠点がある」という程度です。

全体的な雰囲気は、あくまで「ちゃんとウェッジウッド」。一方で偽物は、バックスタンプのフォントが変だったり、シリーズ名のスペルが間違っていたり、レリーフのディテールが甘かったりと、「全体のクオリティ」が落ちていることが多いです。

「B級だから雑でいい」は大きな誤解

B級品という言葉に引っ張られて、「まあB級だから多少雑でもいいか」と思い始めると、偽物や質の悪い模造品も許容してしまいやすくなります。ここは少し冷静に、

「B級品=本物のウェッジウッド基準からわずかに外れたもの」「偽物=そもそもウェッジウッドではない別物」と、しっかり線を引いて考えたほうが安全です。

たとえば、ワイルドストロベリー柄で考えてみると、本物のB級品は、イチゴの実の形や葉のディテール、金彩ラインなどの基本的なクオリティはちゃんとしていて、そのうえで「一部の葉が少し滲んでいる」「一箇所のラインがヨレている」といった欠点があるイメージです。

偽物は、イチゴの形が妙に丸かったり、色が蛍光っぽかったり、葉脈の線が極端に太かったりと、全体の印象がどこか作り物っぽくなります。

よりピンポイントでワイルドストロベリーの偽物やB級品を見分けたい場合は、ウェッジウッドワイルドストロベリー識別ガイドで、柄の配置やロゴの違いを詳しく解説しています。

シリーズごとのクセを知っておくと、「あ、このストロベリーは怪しいな」と直感で気づけるようになっていきますよ。

ワイルドストロベリー一級品

メルカリやオークション購入注意点

フリマアプリの食器

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最近は、メルカリやヤフオクなどのオンライン市場でウェッジウッドのB級品を探す方も多いですよね。

便利な一方で、写真と説明だけで判断しないといけないので、リアル店舗以上にチェックポイントが増えます。「届いてみたら思っていたのと違った…」を防ぐために、押さえておきたいポイントを整理しておきます。

商品ページで必ず確認したいこと

  • タイトルや説明文に「ウェッジウッド」のブランド名が明記されているか
  • 「B級品」「アウトレット購入」「ファクトリーセカンド」などの記載があるか
  • バックスタンプと高台裏側の写真が、ピンぼけではなくはっきり載っているか
  • スクラッチやピンホールなどの欠点について、具体的な説明があるか
  • シリーズ名・サイズ・個数(セット内容)が明確に書かれているか

とくにバックスタンプの写真は超重要です。見切れていたり、妙に暗かったりする場合は、「バックスタンプのアップ写真を見せていただけますか?」と聞いてしまってOKです。

誠実な出品者であれば、ちゃんと撮り直して載せてくれるはずですし、その対応スピードや言葉遣いも含めて信頼度の判断材料になります。

価格だけで判断しないためのコツ

オンラインでありがちなのが、「定価の〇%オフ!」という言葉に引っ張られてしまうパターンです。さきほどもお伝えしたように、割引率の目安はあっても、シリーズの人気や状態、出品数によって相場は変わります。

最近の落札相場が気になる場合は、同じシリーズ名や型番で過去の出品履歴をざっと眺めて、「この価格帯なら妥当そうだな」と感覚を掴んでおくといいですよ。

オンラインでの購入は、どうしてもリスクがゼロにはなりません。高額なセットをいきなりまとめ買いするよりも、最初は単品や少量から試して、信頼できる出品者を見つけていくほうが安心かなと思います。

また、値段や送料、支払い方法などお金に関わる部分については、各サービスの規約や最新の案内を必ず確認してください。

クーポンやキャンペーンなども含めた最終的な支払額は、実際の購入画面でしっかりチェックしてから決めることをおすすめします。どうしても判断に不安がある場合は、アンティークショップや専門店など、プロの意見を聞いてから購入しても遅くはありません。

まとめ:ウェッジウッドB級品の見分け方

最後に、ここまでのウェッジウッドB級品見分け方のポイントを、もう一度ギュッとまとめておきます。ここだけ読み返しても、だいたいの流れを思い出せるようにしておきますね。

  • まずはバックスタンプで年代やシリーズをざっくり把握する
  • スクラッチやドットなどの追加マーキングでB級品かどうかを確認する
  • ピンホールや釉薬ムラ、歪みなどの物理的な欠点をチェックする
  • 偽物の可能性がある場合は、全体のクオリティとバックスタンプの精度を最優先で見る
  • オンライン購入では、写真と説明文の「情報量」と「誠実さ」を重視する

日常使いが目的なら、状態のよいB級品はコスパ抜群の選択肢です。一方で、コレクションや将来的な価値を重視するなら、スクラッチのない一級品を中心に集めたほうが安心感があります。

どちらを選ぶにしても、「自分がどんな使い方をしたいのか」をはっきりさせておくと、迷いがぐっと減りますよ。

ウェッジウッドの人気シリーズや、どのラインを揃えると使いやすいかについては、別の記事でランキング形式でまとめています。

シリーズ選びに悩んでいる方は、ウェッジウッド人気シリーズ保存版ランキングも参考にしてみてください。「B級品でこのシリーズから攻めてみようかな」といった具体的なイメージが湧きやすくなると思います。

この記事で紹介した内容や数値は、すべて一般的な目安としての情報です。正確な仕様や最新の販売状況については、必ずウェッジウッド公式サイトや各販売店のページをご確認ください。

また、真贋判定や高額商品の売買など、重要な判断が必要な場面では、最終的な判断を専門家や信頼できるショップに相談することを強くおすすめします。

あなたのテーブルにぴったりの一枚が見つかるように、ゆっくり楽しみながら選んでみてくださいね。

ウェッジウッドのイメージ

格式高いデザインからカジュアルなアイテムまで揃う、英国王室御用達の食器ブランド「ウェッジウッド」。
シリーズごとの特徴やおすすめランキングを知りたい方は、こちらのウェッジウッド特集ページをご覧ください。結婚祝いやギフト選びの参考にもなる情報満載!あなたの食卓を上質に彩る、お気に入りの一品がきっと見つかります。

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