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ウェッジウッドナンタケットについて検索してみると、ナンタケットバスケットから生まれたデザインの背景や、いつ廃盤になったのか、ナンタケットプレートやナンタケットB&Bプレートの今の相場がどれくらいなのかなど、気になるポイントが一気に出てくると思います。
「これって本当に良い買い物なのかな?」「高く買いすぎていないかな?」と、不安になってしまうこともありますよね。
さらに、ナンタケットのマグカップやカップ&ソーサーのサイズ感、同じウェッジウッドの人気シリーズであるワイルドストロベリーとの違い、ウェッジウッド廃盤一覧の中でどんな位置づけなのかも、知れば知るほど「ちゃんと理解してから選びたい」という気持ちが大きくなってきます。
廃盤シリーズは情報もバラバラに散らばっているので、調べれば調べるほど迷子になりがちなんですよね。
この記事では、長年ウェッジウッドナンタケットを見てきた立場から、デザインのルーツであるナンタケットバスケットの話、バックスタンプや刻印から製造年代を読み解くコツ、ナンタケットプレート・ナンタケットB&Bプレートをはじめとする各アイテムの中古相場と選び方、そして売るときのコツまで、ひと通りまとめていきます。
あなたがこれからナンタケットを迎えるときも、手放すときも、判断に迷わないような「マイ基準」を一緒に作っていけたらうれしいです。
読み終わるころには、「自分が欲しいウェッジウッドナンタケットがどの年代で、どのくらいの相場なら納得できるのか」「どこを見れば失敗しにくいのか」が、かなりクリアになっているはずです。一緒にじっくり整理していきましょう。
この記事で分かること
- ウェッジウッドナンタケットのデザインと歴史
- バックスタンプから読み解く製造年代と廃盤の流れ
- プレートやナンタケットB&Bプレートなどの中古相場
- 失敗しない売買のコツと、公式情報や専門家の活用ポイント
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ウェッジウッドのナンタケット入門

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まずはウェッジウッドナンタケットというシリーズがどんな立ち位置にあるのか、全体像を整理していきます。
ナンタケットバスケットとの関係性やファインボーンチャイナという素材の特徴、シリーズ全体の雰囲気をつかんでおくと、あとで相場や年代の話を聞いたときに、「だからこの価格帯なんだな」とスッと腑に落ちやすくなりますよ。
ナンタケットバスケットの魅力
ウェッジウッドナンタケットの世界観を理解するうえで、一番の土台になるのがナンタケットバスケットの存在です。
ナンタケット島はアメリカ東海岸に浮かぶ小さな島で、かつては捕鯨で栄え、現在は高級リゾート地として知られています。その土地の暮らしの中で生まれたのが、あの特徴的な網目模様を持つバスケットです。
ナンタケットバスケットの魅力は、見た目の繊細さと、驚くほど高い実用性の両立にあります。まず形がとても理にかなっていて、口が開き過ぎず狭すぎず、底はしっかり安定。
そこに細かく丁寧に編まれたケインパターンが乗ることで、中に入れるものを優しく受け止めつつ、長年使っても形が崩れにくい構造になっています。
生活道具として使い込まれてきた歴史があるからこそ、装飾品のための装飾ではなく、「機能の結果として美しい」という感じなんですよね。
その秘密を支えているのが、ステーブと呼ばれる縦方向の芯です。オークやチェリーなど堅牢な材が、底から口元までまっすぐ立ち上がるように配置されていて、そこに細い素材を編み込んでいくことで、独特の張りのあるシルエットが生まれます。
このステーブがあるおかげで、長年使っても歪みにくく、上からの荷重にも耐えられる強度が出ているわけですね。
ウェッジウッドがナンタケットバスケットに注目したのは、カタログ映えする派手さではなく、この「暮らしの中で育ってきた機能美」と「控えめだけど分かる人には分かる上質さ」のバランスだったと感じています。
ナンタケット島自体も、派手なリゾートというよりは、昔ながらの街並みが残る落ち着いた避暑地。その空気感が、白一色の静かなプレートとして翻訳されたのが、ナンタケットコレクションなんじゃないかなと思います。
だからこそ、ナンタケットの皿を一枚テーブルに置いてみると、「何か特別な模様が描かれているわけではないのに、ちゃんと存在感がある」という不思議な感覚があります。
編み目のレリーフに光が当たることで、真っ白なはずなのに陰影が生まれ、料理をそっと引き立ててくれる。ナンタケットバスケットのもつ「用の美」が、確かに陶磁器の上にも宿っていると感じる瞬間です。
もしナンタケット島やナンタケットバスケットの写真を見る機会があれば、一度ゆっくり眺めてみてください。
島の木々の色合いや、古い家並み、港町としての雰囲気を知ると、ウェッジウッドナンタケットの「真っ白なのにどこか海風を感じるような雰囲気」の理由が、すっと腑に落ちてくるはずです。
ナンタケットの魅力

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次に、「数あるウェッジウッドのシリーズの中で、なぜナンタケットがこんなに根強い人気を持っているのか」を整理してみます。
ポイントは、素材・デザイン・使い勝手という三つの軸です。この三つのバランスが良いからこそ、廃盤になった今も、日常使いとコレクション、どちらの視点から見ても魅力が衰えないのだと思っています。
ファインボーンチャイナだからこその質感
まず素材ですが、ナンタケットにはウェッジウッドのファインボーンチャイナが使われています。ファインボーンチャイナは、骨灰を含むことで、薄くて軽いのに強度が高く、ほんのりとした乳白色の透け感が出るのが特徴です。
光にかざしたときにふわっと透ける感じは、陶器とはまったく違う世界観ですよね。
ウェッジウッド自身も、公式のボーンチャイナガイドで、この素材が持つ強度と透光性、そして日常使いに耐える実用性について解説しています(出典:Wedgwood公式「A guide to bone china」)。
この「繊細そうに見えるのに、きちんと使える」というバランスが、ナンタケットの雰囲気にぴったりなんですよね。
白一色のシリーズだからこそ、ファインボーンチャイナの質感の差がストレートに伝わります。釉薬の表面はするりと滑らかで、口に触れたときの感触も柔らかい。
なのに、カトラリーを当ててもすぐに傷だらけになってしまう感じが少なく、「ちょっと良い日常食器」としてちょうどいいラインに収まっているのがありがたいところです。
「引き算のデザイン」がテーブルを整える
二つ目の魅力が、デザインの引き算のうまさです。ナンタケットには金彩も彩色もなく、ひたすら白い編み模様だけで構成されています。
一見するとシンプルすぎるように思えますが、リムの幅や編み目のサイズ、中央部分の余白の取り方など、細部の設計がとても緻密です。
たとえば、リム部分の編み目は、テーブルに置いたときにちょうどよく存在感が出る程度の幅に抑えられていて、中央のフラットな面積もしっかり確保されています。
これによって、料理を盛り付けたときに「柄に負けてしまう」ことがなく、むしろ料理の色や質感を受け止めるキャンバスのような役割を果たしてくれます。
ここで面白いのは、他シリーズと重ねたときの相性の良さです。色柄がしっかり入ったワイルドストロベリーや、クラシックなジャスパーウェアと組み合わせても、ナンタケットがうるさくならないんですよね。
むしろ、全体のトーンを整えてくれる「影の立役者」的な働きをしてくれます。
日常とハレの日のどちらにも寄り添う
三つ目は、使い勝手の良さです。ナンタケットはサイズ展開も程よく、プレート・ナンタケットB&Bプレート・マグ・カップ&ソーサーなど、日常づかいと来客用のどちらにも対応しやすいラインナップになっています。
白一色なので、朝食のトーストから、夜のワンプレート、ケーキ皿、来客用のティーセットまで、シーンをあまり選びません。
個人的には、「日常でガシガシ使いながら、ちょっとした来客にもそのまま出せる」というのが、ナンタケットの一番の強みかなと感じています。
食器棚に戻したときも、真っ白な編み模様の列が並んでいるだけで、すっと整った景色になるんですよね。こういう「片づけたときの気持ちよさ」も、長く付き合ううつわ選びでは意外と大事なポイントだと思います。
ナンタケット廃盤の時期と理由

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ここからは、多くの方が気にしている「ナンタケット廃盤の時期と理由」に踏み込んでいきます。
正直なところ、公式に「この年に完全廃盤です」とはっきり線引きされているわけではなく、カタログから姿を消していく過程や、生産地・刻印の変化などを総合して見ていく必要があります。
なので、どうしても「目安」という言い方にはなりますが、押さえておきたいポイントを整理しておきますね。
ナンタケットが誕生した時代背景
ナンタケットのパターンは、1980年代半ばに登録された比較的新しめのシリーズです。
それまでのウェッジウッドは、クラシックな転写柄やジャスパーウェアといった「見ただけでウェッジウッドと分かる」アイコン的なシリーズが中心でしたが、ライフスタイルの変化とともに、よりシンプルでミックスしやすいシリーズのニーズが高まっていきます。
その流れの中で登場したのが、白一色の編み模様を持つナンタケットです。ナンタケットバスケット由来のデザインを取り入れることで、「アメリカ東海岸のリゾート文化」と「イギリスの陶磁器ブランド」という二つの文脈を、さりげなく一枚の皿の上に重ねたわけですね。
経営再建と刻印の変化
ナンタケットの廃盤を語るうえで避けて通れないのが、2009年前後のウェッジウッドの経営再建です。このタイミングで、ブランド全体の体制や生産拠点が大きく見直され、バックスタンプ(裏面の刻印)にも大きな変更が入ります。
ポートランドの壺マークやWロゴ、Geo Davisにまつわる表記が消え、代わりに@WWRDの刻印が入るスタイルに切り替わりました。
ナンタケットに関しても、この刻印の変化がひとつの区切りになっています。旧体制の刻印が入ったナンタケットと、@WWRD刻印以降のロットでは、コレクターの評価や、相場に与える影響がかなり違ってくることが多いです。
「どちらが良い・悪い」というより、ブランドの歴史の中で意味合いが変わってくる、というイメージに近いですね。
なぜ廃盤シリーズになったのか
「なぜナンタケットは廃盤になってしまったのか」という点については、いくつかの要因が重なっていると考えています。
ひとつは、ブランド全体のラインナップ整理。時代ごとに新しいシリーズが追加される中で、すべてを永続的に作り続けるのは現実的ではありません。
もうひとつは、生産拠点やコスト構造の変化。ボーンチャイナで細かいエンボスを均一に出すには、それなりの技術とコストがかかります。
そのうえで、よりトレンドに合わせた新シリーズや、コラボレーションラインにリソースを振り向けていくという判断がなされた結果、ナンタケットは「一度役割を終えたシリーズ」として、静かにカタログから姿を消していったのだと思います。
とはいえ、廃盤になったからこそ、中古市場では「今しか出会えない一枚」として、むしろ注目度が上がっている側面もありますよね。
ここでお話しした廃盤時期や理由は、あくまで公開情報や実物の変化から読み解いた一般的な整理に過ぎません。
正確な情報が必要な場合や、特定の個体について疑問がある場合は、ウェッジウッドの公式情報や正規販売店、信頼できる専門店に確認することをおすすめします。最終的な判断は、必ず専門家の意見も踏まえながら行ってください。
ウェッジウッド廃盤一覧で年代確認

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ナンタケットがいつごろ作られたものかを知りたいとき、頼りになるのがウェッジウッド廃盤一覧や歴代カタログの情報です。
単に「廃盤かどうか」だけでなく、「どのシリーズと同じ時代に並んでいたのか」を把握すると、その一枚が持つストーリーが一気に立体的になってくるんですよね。
廃盤一覧とカタログの読み方
ウェッジウッド廃盤一覧では、シリーズごとの発売年・終了年が簡潔に並んでいることが多いです。そこに、当時のカタログや広告資料の情報を重ねると、「この年はこういうラインナップだったんだな」というざっくりした地図が見えてきます。
たとえば、ワイルドストロベリーやフロレンティーン系と同じページにナンタケットが載っているカタログがあれば、「この時期は柄ものと白い編み模様をミックスしたテーブル提案をしていたんだな」と想像できますよね。
廃盤一覧の中でナンタケットを見てみると、登場してから完全に姿を消すまでの期間は、ウェッジウッドの長い歴史の中では決して「超ロングセラー」というほどではありません。
ただ、その白いデザイン性と使い勝手の良さから、ひとつの時代の「日常使いラインの顔」のような立場を担っていた時期もあります。
バックスタンプと組み合わせて年代を絞る
廃盤一覧だけでは、どうしてもざっくりとした年代しか分かりません。そこで重要になってくるのが、実物のバックスタンプです。
ポートランドの壺マークの大きさや位置、文字色、Made in Englandの表記、@WWRDの有無など、刻印の細かい違いを見ていくと、同じナンタケットでもかなり細かく時期を絞り込めることがあります。
「カタログ上では同じナンタケットでも、刻印を見ると『これは初期ロットだ』『これは再建後のロットだ』と分かるケースがあるので、裏面を見るのは本当に大事です。
刻印の読み解き方や黒壺マークの歴史については、当サイト内のウェッジウッド黒壺とバックスタンプ解説記事で詳しくまとめています。
年代と相場の関係
年代が分かると気になってくるのが、「結局、古いほうが高いの?」というポイントですよね。これは一概には言えませんが、ナンタケットに関して言うと、初期ロットや旧刻印のものは、コレクターの注目度が高くなる傾向があります。
特に、Geo Davisにまつわる表記が残っているものや、ポートランドの壺が大きめに入っているものは、「ナンタケットのルーツに近い一枚」として見られることが多いです。
とはいえ、相場は年代だけで決まるわけではなく、状態(チップ・キズ・貫入の有無)やセット構成、箱付きかどうかなど、他の要素との組み合わせで決まります。
廃盤一覧とバックスタンプから年代を絞りつつ、「自分はどのポイントを重視したいか」を明確にしておくと、納得度の高い選び方ができるようになりますよ。
ナンタケットバスケットと歴史比較

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次に、ナンタケットバスケットとウェッジウッドナンタケットを、歴史という視点で並べてみます。
同じ「ナンタケット」という名前を持ちながら、素材も用途も違う二つの存在ですが、じっくり見ていくと共通する価値観がたくさん見えてきます。
生活道具から「受け継ぐもの」へ
ナンタケットバスケットは、もともと日常の道具として使われてきました。漁や生活の中で必要なものを運ぶためのバスケットとして、実用本位で作られていたわけです。
その後、島の暮らしが変化し、観光や別荘文化が発達するにつれて、ナンタケットバスケットは「島のクラフト」として注目されるようになり、やがてコレクターズアイテムへと変化していきました。
面白いのは、この変化のプロセスが、ウェッジウッドナンタケットの立場とも重なるところです。
ナンタケットも登場当初は、日常使いしやすい白いシリーズとしてラインナップされ、その後、廃盤とともに徐々に「探して手に入れるもの」「好きな人が追いかけるシリーズ」という位置づけにシフトしていきました。
構造美と対称性へのこだわり
ナンタケットバスケットとウェッジウッドナンタケットに共通するのが、「構造そのものが美しい」という感覚です。
バスケットではステーブを中心にした縦の力の通り方と、それを支える編み目のリズム。ウェッジウッドナンタケットでは、リムの編み模様のピッチや、プレートの中心に向かって穏やかに落ちていくラインなどがそれにあたります。
どちらも、「とりあえず飾りを足しておけば華やかになる」という発想ではなく、必要な構造を突き詰めていった結果として、美しさが立ち上がっているんですよね。
だからこそ、長く見ていても飽きないし、年齢やライフステージが変わっても不思議と馴染んでくれます。
「島の物語」をテーブルに持ち込む感覚
もうひとつ大事だなと感じているのが、「ナンタケット島という物語を、テーブルの上にそっと持ち込める」という感覚です。
実際にナンタケット島に行ったことがなくても、ナンタケットバスケットやナンタケットのプレートを通して、島の空気感に少しだけ触れられる。これは、うつわが持つ楽しみの中でも、かなり贅沢な部類に入ると思っています。
たとえば、夏の朝にナンタケットB&Bプレートにトーストとフルーツを乗せてみると、それだけでちょっとしたリゾート気分になるんですよね。
実はやっていることはいつもと同じ朝ごはんなのに、「今日はナンタケットの気分で行こう」と思えるだけで、一日のスタートが少し変わる。
そういう、生活の中の小さな気分転換を支えてくれるのも、ナンタケットというシリーズの大事な役割だと感じています。
ナンタケットバスケットの歴史や製作工程に興味が湧いてきたら、専門の教室や展覧会などを覗いてみるのもおすすめです。実際に手に取ってみると、ウェッジウッドナンタケットの編み模様を見る目も、きっと少し変わってくるはずです。
ウェッジウッドのナンタケットシリーズ相場と選び方

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ここからは、実際にウェッジウッドナンタケットを「買う」「集める」「手放す」というときに、一番気になる相場と選び方の話に入っていきます。
プレート、ナンタケットB&Bプレート、マグカップ、カップ&ソーサーなど、アイテムごとに動き方や人気度が違うので、それぞれの特徴を押さえながら、自分に合った狙いどころを見つけていきましょう。
ナンタケットB&Bプレート相場
ナンタケットB&Bプレートは、ナンタケットシリーズの中でも特に人気が高く、動きが活発なアイテムです。
サイズ的には、パンやケーキ、前菜や取り皿としてちょうど良く、枚数を揃えやすいこともあって、中古市場では常に一定数が流通しています。
「ナンタケットを試してみたい」というときの最初の一枚としても、とてもおすすめですよ。
中古市場の肌感覚としては、ナンタケットB&Bプレートの価格帯は概ね1,500円〜4,000円前後に収まっていることが多いです。
2,000円台前半〜後半あたりがボリュームゾーンで、状態がかなり良いものや旧刻印のものは3,000円台後半に乗ってくるイメージです。もちろん、これはあくまで目安なので、その時々の出品状況や為替の影響で前後します。
チェックしたいポイントと、妥協ラインの決め方
ナンタケットB&Bプレートを選ぶときに、必ず見ておきたいのが次の4点です。
- 裏面のバックスタンプ(壺マークの大きさ、@WWRDの有無、Made in England表記など)
- リムや縁に小さなチップ(欠け)がないか
- 表面のカトラリーキズの量(線キズがどの程度入っているか)
- 貫入(細かいひび模様)の有無や、色にじみ・黄ばみが出ていないか
フリマアプリやオークションの場合、写真と説明文だけが頼りになります。なので、「自分はどこまでなら許容できるか」という妥協ラインを、あらかじめ決めておくのが大事です。
たとえば、「日常使いメインだから、細かいカトラリーキズは気にしないけど、チップだけはNG」「飾りたいから、できるだけキズの少ないものを狙う」など、優先順位をはっきりさせておくと、相場とのバランスが取りやすくなります。
| 状態の目安 | 特徴 | 狙いやすい価格帯のイメージ |
|---|---|---|
| ほぼ未使用級 | チップ・貫入なし、カトラリーキズごくわずか | 3,000〜4,000円台前半 |
| きれいな中古 | 目立つ欠けなし、使用に伴う細かいキズあり | 2,000〜3,000円台前半 |
| やや使い込まれた状態 | カトラリーキズ多め、貫入やわずかな黄ばみ | 1,500〜2,000円台 |
この表もあくまで「感覚の目安」ですが、「この状態ならこのくらいの価格かな」とイメージしておくと、相場を見たときに判断しやすくなります。
最終的には、あなたがその一枚を手に取ったときに、「この価格なら気持ちよく使える」と思えるかどうかがいちばん大事です。
ナンタケットB&Bプレートは、「とりあえず2枚」から始めるのもおすすめです。自分用と来客用、あるいは朝食とおやつ用など、2枚あるだけでも使い道の幅が一気に広がります。
気に入ったら、同じ状態のものを少しずつ買い足していく、という育て方も楽しいですよ。
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ウェッジウッドのマグカップ需要

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マグカップは、ウェッジウッド全体の中でも人気が高いカテゴリーですが、ナンタケットのマグカップ(ビーカー)はその中でも特に「実用派」と「コレクター派」の両方から支持されています。
白い編み模様のマグは、どんな飲み物にも合わせやすく、キッチンカウンターに吊るしておくだけでも絵になる存在ですよね。
ナンタケットのマグが愛される理由
ナンタケットのマグカップが好まれる一番の理由は、やはり口当たりと軽さです。
ファインボーンチャイナならではの薄めのリムは、コーヒーでも紅茶でも、スッと口に運びやすく、飲み物の温度がダイレクトに伝わりすぎない絶妙な厚みに仕上がっています。持ち手も指がかけやすい形状で、長く持っていても疲れにくいんですよね。
デザイン面でも、白い編み模様が程よいアクセントになっていて、棚に並べたときの統一感がとてもきれいです。柄物のマグが多い中で、あえて真っ白なナンタケットを選ぶと、キッチン全体の印象がすっと整う感覚があります。
「毎朝必ず使うマグは、目にうるさくないものがいい」という方には、特に相性がいいと思います。
相場の目安と選び方
中古市場におけるナンタケットのマグカップの相場感は、おおむね1,500円〜3,500円前後。2,000円台あたりに、いちばん多くの出品が集まっている印象です。
ペアで出ているものや、箱付き・未使用品に近いものは、そのぶん高めに設定されることが多いですね。
マグカップの場合、チェックしたいポイントは次の通りです。
- 持ち手の付け根にヒビや補修跡がないか
- 飲み口部分に欠けやザラつきがないか
- 内側に茶渋やコーヒー汚れが残っていないか
- 底面や側面に貫入や大きめのキズがないか
特に持ち手周りのヒビは、写真だと分かりにくいことが多いので、「気になるな」と思ったら、出品者にアップの写真をお願いするのがおすすめです。
日常的に使うアイテムだからこそ、「見た目の美しさ」より「安心して使えるかどうか」を優先したほうが、結果的に満足度が高くなりやすいです。
マグカップは、プレート以上に「生活の中での距離感」が近いアイテムです。だからこそ、多少相場より高くても、「この一個と長く付き合いたい」と思えるものに出会えたら、それは十分に価値がある買い物だと感じています。
ナンタケットのカップ&ソーサー活用
ウェッジウッドナンタケットのカップ&ソーサーは、「来客のときにちゃんとしたティーセットを出したい」「他シリーズとミックスしながら、統一感のあるテーブルを作りたい」という方にとって、かなり頼りになるアイテムです。
柄ものカップが多い中で、あえて白のエンボスを選ぶと、大人っぽい落ち着きが出てくるんですよね。
実用目線での使いやすさ
ナンタケットのカップは、口径・高さともにバランスが良く、紅茶・コーヒーどちらにも使いやすい設計です。リムの厚みはマグよりやや繊細で、ソーサーに置いたときのシルエットも非常にきれいです。
ハンドルのサイズも指が2〜3本入る程度で、持ちやすさと上品さのバランスが取れています。
ソーサーのリム部分に施された編み模様は、カップを置いた状態でも程よく見えてくれるので、テーブルに並べたときに「揃えている感」がしっかり出ます。白いクロスの上に並べると、影の落ち方がとても美しくて、写真を撮りたくなるレベルです。
他シリーズとの組み合わせアイデア
ナンタケットのカップ&ソーサーは、他シリーズとの組み合わせも楽しいところです。
たとえば、ソーサーだけナンタケットにして、カップに柄物を合わせるという使い方もできますし、逆にナンタケットのカップを、別シリーズのソーサーに乗せて遊んでみるのも面白いです。
「全部を完全なセットで揃えないといけない」と思うとハードルが上がってしまうので、まずは1客だけ迎えてみて、手持ちのうつわとの相性を確かめてみるのもおすすめです。「この組み合わせ、意外とありだな」と感じる瞬間がきっとあるはずです。
カップ&ソーサーは、使用頻度や洗い方によって状態の差が出やすいアイテムです。電子レンジや食洗機の可否、日常的なお手入れ方法について不安がある場合は、当サイトのウェッジウッドの電子レンジ・食洗機ガイドも参考にしてみてください。使い方を少し工夫するだけで、状態の持ちがかなり変わってきます。
ワイルドストロベリーとの比較

出典:ウェッジウッド公式
ウェッジウッドを語るときに必ず名前が挙がるのが、ワイルドストロベリーです。愛らしい苺の柄と金彩の組み合わせは、まさにブランドのアイコン的存在ですよね。
ナンタケットとワイルドストロベリー、どちらを優先して揃えるべきか迷っている方も多いと思うので、ここでは両者の違いと、上手な付き合い方を整理してみます。
「主役」と「舞台装置」という役割の違い
ワイルドストロベリーは、テーブルに出した瞬間にぱっと目を引く「主役」のうつわです。金彩と苺の柄があることで、どんなシンプルな料理でも一気に華やいだ印象になります。
一方、ナンタケットは、白い編み模様だけで構成された「舞台装置」的な存在。柄はなくても、テーブル全体を整える役割を担ってくれます。
どちらが良い・悪いではなく、「あなたの食卓に今足りていないのはどちらか」で考えると選びやすくなります。たとえば、すでに柄もののプレートをたくさん持っているなら、ナンタケットのほうが使い回しやすいかもしれません。
逆に、シンプルな白いプレートばかりを使っていて、「特別な日の主役になる一枚が欲しい」というなら、ワイルドストロベリーを先に迎えるのもアリです。
偽物・2級品との付き合い方
ワイルドストロベリーは人気シリーズゆえに、偽物や2級品の問題もつきまといます。刻印の違いや柄の印刷ズレ、金彩の質感などを見分ける必要があり、そのあたりの注意点は、当サイトのワイルドストロベリー識別ガイドで詳しく解説しています。
この「刻印や細部をしっかり見る癖」は、そのままナンタケットにも役立ちます。ワイルドストロベリーで金彩や柄の状態に目が慣れてくると、ナンタケットでは「編み模様の出方」「釉薬のムラ」「バックスタンプの細部」などに自然と目がいくようになるはずです。
二つを一緒に楽しむテーブルコーデ
個人的にかなり好きなのが、「ナンタケット+ワイルドストロベリー」のミックス使いです。
たとえば、ナンタケットのディナープレートの上にワイルドストロベリーのサラダプレートを重ねると、白い編み模様の額縁の中に苺の物語が広がるような見え方になります。
それぞれの良さを引き出し合う組み合わせなので、二つのシリーズをお持ちの方にはぜひ試してみてほしいなと思っています。
イメージとしては、「ナンタケットがベースメイク、ワイルドストロベリーがポイントメイク」です。
ナンタケットで土台を整えつつ、ワイルドストロベリーを少しだけ差し込むことで、テーブル全体がぐっと華やかになるのに、「やりすぎ感」が出にくいバランスになりますよ。
ナンタケット中古相場と売り方

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最後に、ウェッジウッドナンタケットを「手放す」側の視点からも整理しておきます。
廃盤シリーズということもあり、状態が良いものは今後も一定の需要が続くと考えられますが、その一方で相場は出品のタイミングやセット内容によって変動します。「どうすれば納得感のある形で手放せるか」を考えておくと安心ですよ。
全体的な相場のざっくり感覚
アイテムにもよりますが、ナンタケットのプレート類は1枚あたり2,000〜3,000円台前後がひとつの目安。その中でもナンタケットB&Bプレートやサラダプレートは需要が高く、状態が良ければ3,000円台後半になることもあります。
ティーポットや大皿などのサービングピースは、出回る数が少ないぶん、コンディション次第で1万円を超えるケースもあります。
ただし、これはあくまで「ここ数年の平均的な感覚」であって、常に固定されたものではありません。フリマアプリの流行や、SNSでの取り上げられ方、為替レートの変化など、いろいろな要素が相場に影響を与えます。
出品前には、必ず同条件に近い出品や落札履歴をチェックして、最新の動きをつかんでおくことをおすすめします。
売り方の選択肢と、それぞれの特徴
ナンタケットを手放す方法としては、大きく分けて「買取店にまとめて売る」「フリマアプリ・オークションで個人販売する」「知人や家族に譲る」の三つがあります。
- 買取店:手間は最小限ですが、買取価格はどうしても抑えめになりがちです。片づけ優先で「とにかくすぐにまとめて手放したい」ときに向いています。
- フリマアプリ・オークション:写真撮影や梱包・発送の手間はかかりますが、ナンタケットをきちんと理解している方に届けられる可能性が高く、そのぶん価格も伸びやすいです。
- 知人・家族:金額よりも「大事にしてくれる人に渡したい」という気持ちを優先したいときの選択肢です。思い出ごとバトンを渡す感覚に近いですね。
どの方法が正解かは、あなたが「何を優先したいか」によって変わります。時間なのか、価格なのか、気持ちなのか。一度紙に書き出してみると、自分なりの答えが見つかりやすくなりますよ。
フリマアプリ・オークションで売るときのコツ
- バックスタンプがはっきり写った写真を必ず載せる
- チップ・キズ・貫入などのマイナス要素は、正直に書いておく
- 「ナンタケット」「廃盤」「ウェッジウッド」など、検索されやすいキーワードをタイトルに入れる
- 箱付き・ペア・セットなどは、セット内容を分かりやすく説明する
ここで紹介した価格帯や売り方のメリット・デメリットは、あくまで一般的な目安です。高額な取引になりそうな場合や、年代が特定できない個体については、一度専門店や鑑定士に相談してから動くほうが安全です。
最終的な判断は、ご自身の状況と専門家の意見を踏まえたうえで、慎重に行ってください。
ウェッジウッド ナンタケットの魅力:総まとめ
ここまでかなり長くなりましたが、ウェッジウッドナンタケットについて、デザインのルーツから廃盤の背景、バックスタンプとウェッジウッド廃盤一覧を使った年代の読み解き方、ナンタケットB&Bプレートやプレート・マグ・カップ&ソーサーの相場感、そして売るときの考え方まで、一通り整理してきました。
あらためて振り返ると、ナンタケットは単なる「白いお皿」ではなく、ナンタケットバスケットの機能美や、アメリカ東海岸のリゾート文化、ウェッジウッドのファインボーンチャイナ技術、そしてブランドの経営の転換点までも内包した、かなり奥行きのあるシリーズです。
だからこそ、廃盤になった今も、国内外でナンタケットを探し求める人が絶えないのだと思います。
あなたがナンタケットを迎えるとき、あるいは手放すときに、いちばん大事にしてほしいのは「自分がどんな付き合い方をしたいか」という視点です。
日常でガシガシ使いたいのか、ハレの日用として特別に出したいのか、飾って眺めていたいのか。それによって、選ぶべき状態や枚数、年代へのこだわり方は変わってきます。
この記事でお伝えした相場やスペックは、すべて「一般的な目安」としての情報です。正確な仕様や最新の取扱状況は、必ずウェッジウッドの公式サイトや正規販売店の案内を確認してください。
また、「これはかなり高額な買い物になりそうだな」「この刻印の意味がどうしても分からない」といった場合は、迷わず専門のショップや鑑定士に相談することを強くおすすめします。
当サイトでは、ウェッジウッドナンタケット以外にも、ワイルドストロベリーや黒壺刻印、お手入れ方法など、洋食器を長く楽しむための情報を少しずつまとめています。
気になるテーマがあれば、ゆっくりとサイト内を散歩するような気持ちで、他の記事ものぞいてみてください。あなたとナンタケットの付き合い方が、ここからさらに心地よく育っていけばうれしいです。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。ウェッジウッドナンタケットが、あなたの食卓にとって「長く付き合っていきたい一枚」になりますように。
シリーズごとの特徴やおすすめランキングを知りたい方は、こちらのウェッジウッド特集ページをご覧ください。結婚祝いやギフト選びの参考にもなる情報満載!あなたの食卓を上質に彩る、お気に入りの一品がきっと見つかります。



